From the monthly archives: "8月 2015"

夏休みといったら虫採りですよね。でも、田舎のほうでも、だいぶ雑木林が減りました。
最近、虫採りの穴場といえるのは、霊園の周囲です。ここは、けっこう人里離れたところにあり、しかも里山のように周囲の雑木林が手入れされているので、駐車場の周りなどに昆虫の集まるスポットが出来やすいのです。さて、そこにオオムラサキが出ます。こんなに近くに見えるんですよ。もちろん採取はしません。撮影するだけ。


オオムラサキ

 

先日の九州大学オープンキャンパスには、安立ゼミとコラボしている柳川の伝習館高校から3名の生徒さんたちがやってきてくれて、社会学の学生たちといってょにオープンキャンパスを楽しんでくれたようです。


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今日から、九州大学文学部では、東京大学社会学科の佐藤健二教授の集中講義が始まります。
皆さん、暑い盛りだけれど、がんばって出席して下さいね。
佐藤健二さんは『ケータイ化する日本語』『社会調査史のリテラシー』、そして近著『論文の書きかた』などの話をして下さるのでは。


論文の書きかた

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『グランド・ブダペスト・ホテル』を、ようやくDVDで観ました。3月に見始めたのですけれど海外に出かけたりして途中までしか見ていなかった。それを今回、あらためて見直しました。
これは、文句なく、面白い。ストーリーは分かりやすいサスペンス仕立てのどんでん返しもの。役者も達者、最後までどんでん返しがつづく。でも、見所は、かならずしもストーリーではなくて、このグランド・ブダペスト・ホテルという舞台の設定こそが素晴らしいのだと思う。人里離れた山のうえにある豪華でミステリアスな、そして衰微し崩壊しはじめているグランドホテル。この「グランド・ホテル」こそが主人公です。これが第一次大戦によって決定的に衰微し、第二次大戦によってとどめを刺されたヨーロッパ文化のメタファーであることは間違いないでしょう。しかもその中枢にはユダヤ系の富豪や作家が関わっている……。「グランド・ホテル」を守ろうとする人たちには、みんなどこかユダヤ的な悲劇性が漂っていますね。映画の最後のクレジットに「シュテファン・ツヴァイクの作品にinspirationを受けて」と出て来ます。ツヴァイクこそ当時、ユダヤ的知性として有名で、「昨日の世界」でヨーロッパ文化が「昨日の世界」になって消え去りつつあることを書いていました。ツヴァイクは、ザルツブルクの丘の上に見事な屋敷をかまえ、そこで「人類の星の時間」が書かれ、ロマン・ロランらが訪ねてきていたといいます。このザルツブルクのカプチーナベルクの丘の上にあるパッシンガー城には、私も間近まで行ったことがあります。中には入れませんけれど。眼下には、モーツァルトが生まれた街が、川の向こうにはホーエン・ザルツブルク城の丘が見えるまさに絶景のところでしたね。ああここが「人類の星の時間」なのかと思ったことでした。


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フルブライト留学生だったダニエル・サリヴァンさんが「My favorite」と絶賛していた是枝裕和監督の『歩いても、歩いても』をDVDで観ました。冒頭から波乱含みの台詞が次々に出て来るので、どんな対立や対決が現れるのかと思いきや、最後の最後まで、淡々として何事もなかったかのように(しかし何事かがあったことを暗示して)終わる。これはなかなかの作品だと思いました。ポスターの「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」、いいですね。

夏休みに家族をつれて里帰りするときの気分、そのものです。
夏休みに、家族でしみじみ観るのに、お薦めです。

原田芳雄も、いいですね。調べてみると、はじめて原田芳雄という俳優を知った作品である鈴木清順の「ツィゴイネルワイゼン」は1980年だったのか。それにつづく「陽炎座」も1981年だったのか。それ以来、いっきに飛んで最後の作品の「大鹿村騒動記」(2011年)まで観ていなかったからなぁ。感慨深いものがあります。


歩いても

とつぜんすごい爆発音が連続した。周囲から赤ん坊のギャーッという泣き声が聞こえる。空襲だ。爆撃だ。戦争だ。・・・もちろんそんなことはなくて「大濠花火大会」だったんですが、今年は、社会全体がきな臭くなっているので、花火と空襲とが、意外にそっくりである、という観点をもって花火大会を見物しました。そう思ってみると、本当にそう見えてくるものです。花火も空爆も、この世界への攻撃に似ていませんか。


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伊都の新キャンパスでの建築と平行して、箱崎キャンパスでは建物の破壊と更地化が進んでいます。100年の歴史があっというまに更地になっていくのは、諸行無常の感をいだかせますね。
「国立大学」という存在も、いずれ時代に翻弄されて、虚しくなっていってしまうものなのか。そうなっていってほしくない。でもそうなりつつあるのかもしれない……。


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