夏休みとなると「銀河鉄道の夜」ですね。NHKでもアニメ「銀河鉄道の夜」が放映されたし、Eテレの「こころの時代」でもファンタジーに秘められた宗教として「銀河鉄道の夜」が紹介されました。何度も見た映画なのに見るたびに新しい。今回は「ハレルヤでなくハルレヤ」ということに気づかされた。アニメでは後半のハイライトのひとつ、タイタニック号で遭難した子どもたちが十字架の駅で降りていくシーン。かならずヘンデルのメサイヤが流れる。メサイヤはハレルヤ、なんの疑いもなくそう聴いていた。

ところが、賢治は「ハルレヤ」と書いているのだった。えっ、と驚いた。そうだったっけ?。調べてみるとたしかにそうだ。ふつうは「誤記」としてハレルヤに訂正されてしまうらしいが、賢治はあえてハレルヤをハルレヤと書き直しているらしい。これは謎解きの入り口だったのか。賢治の法華経信仰とキリスト教との微妙な関係──調べてみるといろいろな説が開陳されている。キリスト教そのものでなく、その日本的な受容の姿としてのハルレヤなどと……なるほど、これは面白いですね。


Share →