「菫ほどな小さき人に生れたし」という夏目漱石の句があります。
ベランダに菫を何鉢も栽培していますが、スミレは春先に一度さくと、あとは自家受粉で花をさかせずにタネをつけます。その菫にやってくるのが、ツマグロヒョウモン(蝶)です。一昨年はスミレの葉を食べつくしました。昨年は来ませんでした。今年はまたきました。都心のマンションの2階のベランダにある数鉢の菫など、どうやって見つけだすのでしょう。自然の神秘ですね。さっときて産卵していったのでしょう。あっとういまに10匹以上の幼虫がスミレの葉を食べ始めました。一週間ほどであらかた食べ尽くし、その後どうなるかと思って心配していましたが、4、5匹が蛹になりました。そして8月上旬のある日の朝、いっせいに羽化して、あっというまに飛び立っていきました。確認できたところでは、メスが1羽、オスが3羽くらいでした。



