十月に入り、いよいよアメリカでは、政府機関が閉鎖、らしい。「行政府が閉鎖」というのは、なかなかにすごい事態だ。
オバマ・ケアに反対するティーパーティーが、議会で20時間も演説しつづけたり、突出した行動をしているようだ。上院と下院が「ねじれ」になっているので、両院の結論が真逆になって、結局、何も決められなくなった、時間切れで、「Government shutdown」らしい。
さてさて、オバマケアの内容も、TVニューズで見る限り、おい、これが公的医療保険か、と、なんだか唖然とするようなプアなものであるが、ティーパーティーに煽られた共和党などは、それを改善して、より公的医療保険らしい医療保険に近づけようとするのではなく、できるだけ政府の関与を切り縮めて、「公的」医療保険らしいものから遠ざけようとしている。「公」の関与を縮小せよという議論が議会で活発に「民主的」に繰り広げられているのは圧巻というほかない。アメリカは言論の自由が保障され、議会でしっかりと議論しているのは確かなのだが(日本にはそのようなことはないからなね)、その結果でてくるのは、銃規制しかり、公的医療保険しかり、なんだか、へんてこで、間違った方向ばかりなような気がする。「民主主義のパラドクス」というやつですかね。


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