師走の東京で、友人と会うためにひさしぶりに井の頭線にのって吉祥寺に向かいました。井の頭線もこのところまったく乗ることがありませんでした。記憶の中では、駒場の次の次がこの駅だったような、ところがじっさいは違っていたりして、きつねにだまされたように茫然としながら東松原という駅で途中下車してみました。昔むかし駒場に通っていたころ下宿していたところです。そこを36年ぶりに訪ねてみました。駅からおりて二つ目の角を左に折れて・・・というところまでは明瞭に覚えていたのですが・・・レトロな昭和初期のような一軒家だったはずですが、いまでは3軒に分割されて、昔の面影はまったくありません。毎晩のように通っていた一膳飯屋(ブリの照り焼き定食がおいしかった)や銭湯も探したのですが、跡形もなくなって・・・どこにあったのかすら定かではありません。なだらかな坂道をおりていく途中にあったはずだが、はたして、そこであったのかどうかも分からなくなっています。うすうす予測してはいたのですが・・・時がたったのだな、という当たり前の事実に打ちのめされました。

昔の下宿あと

東松原2

東松原3

東松原4

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