年末になると今年を振り返ってしまいますね。今年は何が大きかったか。いろいろありますが、夏の終わりに、富山県・利賀村に鈴木忠志の劇団SCOTを見に行ったことは大きな事件でした。深い山中のそのまた奥の合掌造りの民家の群の中にある野外劇場で、どしゃぶりの雨に降られながら観た「世界の果てからこんにちは」は衝撃的な演劇体験でした。この劇では終盤に「ニッポンがお亡くなりになりました・・・」というマクベスをもじったせりふが「決め」になるのですが、「限界集落」そのもののような山奥で、現在の日本の状況を考えながらこの劇を見ると、誰もが、ほんとうに「ニッポンの訃報」を聞いたように思ったはずです。


野外劇・鈴木忠志

世界の果てから3

IMG_4230

世界の果てから

Share →