社会調査実習のガイドライン
【報告書の分量】
各グループ 最低20ページ(あるいはそれ以上)
(だいたいの目安として)
・アンケート調査の設計と集計、分析 5~10ページくらい
・フィールドワークの趣旨、内容、記録、考察、まとめなど、10~15ページくらい
【アンケート調査のパート】
・先行研究のレビューが必ず入ること(各グループ5冊以上は、あってほしい)
・アンケート調査の紹介と分析(単集結果の紹介、元になる調査(NHKなど)との単集レベルでの比較、クロス集計結果、カイ二乗検定、と分析(余力があれば多変量解析も)
・アンケート調査から分かってきたこと。
・アンケート調査では分からないこと。
・アンケート調査の振り返り。良かった点と反省点。
・今後の課題など。
【フィールドワークのパート】
流れ
福岡最大の商業中心地、天神の「国体道路」周辺を、フィールドワークすることを通じて、地域の様々な問題や課題を発見する。
(フィールドワークを通じて、様々な人たと出会い、様々な「社会的現実」を発見していくという社会調査実習の趣旨)
今泉や警固、大名や薬院など、地域によって問題や課題が違うことを発見する
町づくりをめぐって、様々なアクターが活動していることを発見する
行政だけでも、商業者だけでもなく、地域の住民や、ボランティアなども、町づくりに参加していることを発見する
町づくり団体、民生委員さんたちの団体、自治協議会、女性団体、ボランティア団体、公民館、様々な地域団体が、町づくりに関わっていることを発見する。
インタビューを通じて、町の歴史や、町の変遷を把握する。
フィールドワークを通じて、現在の町の変化や、そこにおこっている何を発見していく。
問題があるとともに、それを解決していこうとする人びとや団体があることを発見する。
こうしたことを見聞きし、だんだんと社会調査実習に参加した学生達も、どう変わっていったかを、自己確認していく。
などなど。
こうした流れのうえで、地域の様々な社会的事実や現実を発見し、その問題をどうすべきか、社会調査実習の参加者の目線で、考えて、提案をしていく。それこそが今回もとめられている「政策提言」ではないでしょうか。
・町づくり活動やボランティア活動している天神の人たちと比較して、自分たち若者の「社会参加」の現状や課題を考える(天神の町づくりに関わる人びとを調べることが、自分たちを考えることになり、自分たちの社会参加を考えることになる)
・若者が、国体道路周辺の町づくり(景観、美観、交通、自転車、地域住民、ビルや事業所など)を調べ「政策提言」する
(政策提言は、若者の視点からの提言であり、社会参加である)
というかたちで、「社会参加」を経験しながら、若者の社会参加について、自分たちを事例にして考える
・フィールドワーク調査
・天神調査の概要
・キーワード(地域の問題、地域住民、町づくり、景観、ボランティア、若者、地域社会,住民や住民参加…国道、道路政策、)
・1行政と町づくり(町づくり、放置自転車、道路にたいする住民からの要望、事業者からの要望,国道、道路政策、…)
・2ボランティア(道路や景観、植栽や緑化にかかわるボランティア動機、ボランティアの実態、属性、グループの機能など)
・3住民参加と町づくり団体や地域団体(警固公民館、警固自治会、自治体協議会、中央区、民生委員協議会・・・)
・4その他((例)大都市と若者、大都市の情報化と若者の消費行動、都心での若者の行動と・・・)
・インタビュー調査(二人以上で一組となってインタビューを行う。インタビューは、全部で10人かそれ以上をめざす)