先日の授業。大学2~4年生、約80名が受講する講義で「選挙権を持っている人」には大半が手をあげた。では直近の「福岡市長選で投票した人」となると4,5名だった。「これまで投票したことのある人」も10名以下だった・・・というわけで、ちょっと絶望的である。どこまで落ちるか興味深いくらいだ。
さて、きょうの授業では「若者にとっての選挙と結婚」との間に、じつは深い共通性があるということを話した。若者の投票率と結婚率との間に、同じ傾向が見て取れる。そして両者には「しない、いかない、ではなく、できない」という構造がある、というお話しをした。さらに、締めくくりに、小津安二郎の「晩春」「秋日和」「秋刀魚の味」の結婚式シーンを見てもらって、結婚と選挙との、深い共通性を感じてもらった。学生の反応は、きわめて良かった。