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7月29日はゴッホの命日だそうです(1890年)。こんな真夏の中で死んでいったのですね。数年前にゴッホ終焉の地、そしてゴッホ兄弟の墓のあるオーヴェール・シュル・オワーズに行った時の写真を紹介します。ここに行ったのは二度目ですが、20年程前に訪れたときにはゴッホ終焉の家は荒れ果てていました。近年、ゴッホの家として博物館に整備され一階のカフェは高級レストランになっています。パリ国際大学都市からだとRERで北駅まで、ついでC線に乗り換え、ポントワーズでもう一度乗り換えなのですが、支線は一時間に一本くらいしか便がありません。土日は直通便もあるようですが、多くの人は観光バスで訪れるのでしょう。パリのオルセー美術館にある「カラスのいる麦畑」「オーヴェール・シュル・オワーズの教会」など有名な作品は、ここで描かれたものなのです。
駅を出てすこし上り坂の細い径をゆくといきなり「オーヴェールの教会」です。その横の径をさらに上がっていくと「カラスのいる麦畑」そのものの麦畑風景です。その中に墓地があります。小林秀雄も訪れたゴッホ兄弟が隣り合って眠る墓地です。もどってきて市庁舎のある広場にゴッホが滞在していた「ラヴー旅館」があります。この二階の小さな部屋でゴッホは亡くなりました。さらに径を歩いていくとゴッホを看取ったガシェ医師の家が博物館になっています。ガシェには子どもがいなかったようで、ゴッホから受け継いだ絵一式を、アンドレ・マルロー文化相に寄贈した時のインタビュー映像が流されています。ゆえに有名な晩年の絵が、オルセー美術館にあるわけですね。ここはパリからの半日旅行として、絶対のお薦めです。


オーヴェール・シュル・オワーズ駅─小さな無人駅です。

街は斜面地にあります。駅から細い径をすこし上ると教会です。

オーヴェール・シュル・オワーズの教会

オーヴェール・シュル・オワーズの教会

カラスのいる麦畑

小林秀雄も訪れたゴッホ兄弟の墓。ふたつ並んでいる。

ゴッホの弟も追うようにして翌年亡くなっています。

オーベルジュ・ラヴー(ラヴー旅館)。この二階にゴッホは住んでいた。いまは、メゾン・ヴァンサン・ヴァン・ゴーグになっています。

医師ガシェの肖像

ガシェ医師の家─いまは博物館になっています。駅から徒歩20分くらいですが必見。