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昨日の福岡ユネスコ・アジア文化講演会は盛会でした。
テッサ・モーリス=スズキさんの論点は鋭かったですね。まさに「歴史戦争」は「教科書問題」が発生して時から顕在化し、現在にいたるまで、日韓中の問題の震源になっています。相互に「歴史教育」を過激にエスカレートさせていく現在の行方がどんなに危険か、テッサさんは問題提起しました。そしてひとつの道として「歴史する doing history」を示されました。
その後の、姜尚中さんとテッサ・モーリス=スズキさんとの対談で、姜尚中さんは「このままでは、これからますます歴史戦が激しくなる」として、おりしもフランス・パリでのテロリズムにふれながら、歴史の問題への展望を示されました。「会津は、まだ戊辰戦争のことを覚えている。アメリカではいまだ南北戦争のことがありありと現前している。そんなにかんたんに戦争の記憶が消えるわけがない」として、テッサさんととともに「謝罪して終わり」というわけにはいかない、いやむしろ「謝罪してかえって、和解から遠ざかり、逆コースに入り込む」メカニズムについて語られました。なるほど、そうだなぁ。
終わりが終わりでなく、逆の始まりの合図になってしまう悲劇は、なんとしても避けたいですね。それには感情でなく理解が必要なのだ、と語られたように思います。


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