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このたび出版された『ぼくらは未来にどうこたえるか』(左右社)は、2013年に福岡で開催された、東日本大震災のあとの社会構想を考えるシンポジウムの記録を深めたものです。2013年は「あまちゃん」が放映された年ですが、民主党から自民党へと政権が転換する時期にもあたっていました。今から考えると大きな時代の転換点でした。
「あまちゃんからあべちゃんへ」という移行でした。せっかく「地元」へと目が向き、「地元以上の地元」をめざすという流れが出てきたのに、政権が代わると「地元」ではなく「地方」へ、そして「地方消滅」(2014)という見方へと逆流していきました。その後は「地方創生」と称して中央が地方を選別して指令する方向へと逆行しながら縮小しました。これでますます地方の消滅は加速するのではないかとも思います。
このたびの熊本大震災はたいへんな災害でした。今こそ、もういちど、震災後の社会構想を考え直したいと思います。

左右社


ぼくらは未来にどうこたえるか3