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ほんの4年前なのに、なんだかずいぶん昔のよう。自由に旅ができた頃のことですから、余計にそう思うのでしょうか。ふと思い出して以前の写真を探すと、ありました。ちょうど今頃、大学時代からの友人Tくんと上越の平標山に登山したのです。初心者の私にはけっこうキツイ登山でしたが、すばらしいサプライズがありました。山の稜線で、無数の「オオツチハンミョウ」の成虫を発見したのです。このツチハンミョウ、昆虫学者のファーブルが本に書いたり、それをうけて福岡伸一が『ツチハンミョウのギャンブル』という本を書いたり、とにかく、すごい虫なんです。人間が考えると、ありえないレベルのギャンブルを冒して生きのびてきた虫です。本を読むと、そんなことありえないだろう、と唖然とするのですが、そのあり得ないレベルのチャレンジをしてきた虫の生きたナマの姿を、よりによって上越の高山の稜線でたくさん見つけました。これは、今思い出しても、夢幻のような風景でした。