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これは2012年、今から9年まえの今頃の箱崎の九州大学キャンパスです。中庭の櫂の樹が、ちょうど今頃、見事な紅葉をむかえたあと落葉がはじまっていました。夜、帰宅する前に、その姿をフラッシュを焚いてとってみました。夜の紅葉も、なかなか美しい──というか美しくも無気味でありました。このキャンパス、いまは、移転とともに破壊されて跡形もありません。
つけくわえると、この楷の樹、中国の孔子廟からやってきたもので、新キャンパスに移植する予定でした。根回ししているうちに、枯死してしまいました。かわいそうなことをしました。がんじがらめにされて、苦しそうでした。そのうえ移植失敗という、やりばのない哀れさでしたね。あの移植の失敗はいったい誰が責任をとったのでしょう。かなり高額の移植費が必要なので、厳選して移植する樹木を選んだはずだったのですが。