福岡ユネスコ協会のセミナーで、西成彦さんが「内村鑑三の『デンマルク国の話』を読む」という話をされました。大国が小国になっていくときに経験すること、大国とは何か、小国とは何か、日本の現状に照らしていろいろと考えさせられます。最後にフロアから「なぜ北欧は豊かなのか、なぜ小国なのに豊かなのか」という根源的な質問が出てきて、ぎくりとさせられました。大熊由紀子さんの『寝たきり老人のいる国、いない国』(1991)が出てからはや35年。かつての英国モデルがひっくりかえる中、福祉関係者の北欧もうでが始まりました。私もデンマークやフィンランドに行ったことがあります。たしかに高福祉です。でもなぜこれが可能なのか。いろいろと説明がなされますが、いまだに納得のいく説明を見たことがありません。西さんも「奇跡だったのか、何かトリックがあるのか、わからない」とのこと。この「トリック」という言葉にはぎょっとさせられました。ここには考えないといけない何かの「問い」があります。


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