プールで「ゆっくり長く泳ぐ」のを始めたのは腰痛に悩まされたからです。ところが同じレーンに、ばしゃばしゃと力任せに泳ぐ人がいると、ペースを乱されて長く泳げません。三好春樹さんは、介護の世界でも力任せに介護をする人がいる、それを「介護力士」と表現していたのを思い出しました。力任せにいろんなことをする人はスポーツにかぎりません。相撲力士だって力ばかりでは勝てませんし、政治の世界にもあてはまるかもしれません。政治家ならぬ「政治力士」がたくさん出てくる時代になりました。ゆっくり長く泳いでいこうとすると、こういう人たちがじつに困った人になるんですね。(書影は構造主義の人類学者レヴィ=ストロースの『野生の思考』にちなんだ『野生の介護』)


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