もう4年前になりますが春休みにパリ国際大学都市に1週間ほど滞在しました。その時に、かの有名なパリのシネマテークに行ってみました。トリュフォーやゴダールのヌーヴェルヴァーグで有名な所です。仏文や映画評論の人たちにとっては聖地です。でもだいぶ前に伝説的なシャイヨ宮内からは移転して、いまはベルシーという、ちょっとはずれの官庁街のようなところにあります。この写真がその新しいシネマテークです。入ってみると、いきなり大きな日本語のポスター「大人は判ってくれない」。「分かってくれない」じゃなくて「判ってくれない」ですよ。有名なトリュフォーの処女作。原題は「Les Quatre Cents Coups」(400回ぶんなぐる)ですからね。映画博物館もあります。スクリーンではちょうど寺山修司の遺作「さらば箱船」を上映していたので観てきました。これが、寺山修司の遺作というのは、ちょっとつらいですね。観客は途中からがんがん席を立っていきました。うーん、きびしいシネマテークの観客たちですね。


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