From the monthly archives: "1月 2020"

先週末は、長い映画を2本観ました。土曜日には「ヘヴンズ・ストーリー」(休憩をはさんで、なんと4時間38分)。日曜日には「菊とギロチン」(3時間9分)。ともに瀬々敬久監督のもの。上映のあと監督との座談会もありました。ヘヴンズ・ストーリーを観ていて、あっ、この廃墟は、観たことがある、と思いました。あとで写真を探してみると、8年前に、東北を旅したとき、たしかにこの松尾鉱山の近くをレンタカーで走っていたのです(5月の連休だったのに、まだこんなにも雪が残っていました)。
この時には、宮沢賢治ゆかりの盛岡や小岩井農場や花巻などをめぐったのでした。
(この時期にだけ見られる小岩井農場の中の一本桜──背景に雪におおわれた岩手山)


これが、ヘヴンズ・ストーリーのロケ地となった、松尾鉱山。

宮沢賢治ゆかりの小岩井農場の中にある一本桜と岩手山

今学期の大教室での「社会学入門」の授業も残すところあと残り2回。楽しみながら大切にやってきた授業です。毎回、新しく内容を作り直してパワーポイント50枚(すこし多すぎるかな)を作り込んでいます。明日は、いよいよ、「風の谷のナウシカ」を解読する、と題した講義をします。テーマは3つ。第1が「戦いと戦う」というパラドクス。第2が、ナウシカの「救済感」はどこから来るのか。第3が、ナウシカから千尋へ、主人公の下降。1と2は、これまでにも話してきたことですが、3つめは全く新規に、ここ数日で練り上げました。さて、明日は、どういう反応が来るか。ドキドキですね。


新年、あけましておめでとうございます。
昨年は、宮崎、東京、丸亀、上富田町など、様々な場所でお話しをする機会をいただきました。それらの内容をバージョンアップして、もうすぐ本になって出版の予定です。この年末年始も返上して最終校正に汗を流しています。
本年も、よろしくお願いいたします。