先日のこと、用事のついでに中州を通りました。ちょうど山笠のはじまりの季節でした。自転車だったので、ついふらふらと面白そうな「人形小路」なる脇道へ入りました。昼間の中州は探検するとじつに面白いですね。まるで新宿のゴールデン街のような摩訶不思議な非日常の世界が広がります。
そこで「イエスの方舟の店・シオンの娘」という不思議な店に遭遇しました。昼間だったので営業はしていませんでしたが、その店がいまだに存在することに心底驚きました。「イエスの方舟」事件は、調べてみると1979年から80年のことですから、オウム事件のはるか前、すでに40年も前のことです。メディアでスキャンダラスに報道された後、今度は一転して千石イエスとその活動は、思想家たちから高く評価されたりしました。喧喧囂囂、こういう話題は評価が難しい、その後のオウム事件の報道にも影響を与えたとも言われています。「おっちゃん」と呼ばれた千石イエスは亡くなったようですが、その「娘」たちの「お店」がこうして中州の中に存在し続けていることに、心底驚いたのです。
(詳しくは朝日新聞の記事にもあります)