From the monthly archives: "2月 2014"

入試シーズンですね。それと入れ替わるように、梅の花がひっそりと終わっていきます。かつて、花といえば、梅だったのに、今や、梅は、とりわけ若い人にはあまり見向きもされません。渋いからでしょうか、屈折しているからでしょうか、ひっそりしているからでしょうか、派手でないからでしょうか、強烈なインパクトがないからでしょうか・・・こう列挙してくると、梅というのは中高年世代の象徴のような気がしてきますね・・・


IMG_9949

IMG_0003

IMG_0001

IMG_9965

昨日、N新聞の若い女性記者から電話がかかってきて「NPOの起こした事件についてコメントを」と言われる。なんでも鹿児島のほうで、町おこしをするためにNPOを立ち上げるから出資を、とおカネを集めて、結局、NPOは設立されず、詐欺のようになった事件が起こったらしい。さて、こういう突然の電話での「コメント」というのは、難しいのですね。そもそも「事件」がまだ良く分からない、そんななかで下手なことは言えないし、いくら良いコメントをしても、それが記者のイメージに合わないと採用されないし。たとえ採用されたとしても短くカットされていて、がっかりと徒労感が残ることも多い。そもそもコメントというのは何だろうか。多くの人たちの考えそうなことを「そうなんですよ」と識者が上塗りするだけのことなのか。そうではなく、より幅広い視点、異なった観点からの解釈を与えることなのか。後者だとすると、これはもうコメントの閾を超えているのですね。今回も「そもそもNPOには出資という考え方がありません」などと言い始めたら、とたんに記者はうーんと言い出し、「こういうことがあったからと言って、法律を厳しくし行政がより規制を強めて管理監督しはじめたら、NPOの本来の目的や原点から離れていくことになります」などと言ったとたんに、はぁ、とため息。「コメントが掲載されたらお知らせくださいね」と言うと「まだ、記事になるかどうか分かりません」と言って電話が切れました。ふううん、これは採用されないな。そしてあらためて考えました。「コメント」というのは、いわば若手記者の「教育」ということでもあるのかなぁ、でも短時間のやりとりで、どこまで出来たのかなぁ、と。


このエッセイについて「N紙とはうちでしょうか。ご迷惑をお掛けしています。コメント取材。私も若いころ、いつも悩ましく、とっても申し訳ない気持ちでしていました。すぐに答えられる分野もあると思いますが、テーマによっては難しく、先生にとっても酷だと思います。」という新聞社デスクからのご返答がありました。

これに、さらに、次のようにお答えしました。こういう交流が意味あるつながりを生み出してくれることを期待したいと思います。


「いえいえ、こちらとしては、取材されないより、取材されるほうがうれしいですよ。そして問われれば、社会的責任として、こちらの知見をぜひ社会へお伝えしたい、と思うわけです。そういう意味で新聞記者と研究者というのは、共通の心をもっているんですね。ですから、コメント求められれば、一生懸命考えて30分でもしゃべっちゃうわけなんです。でも小さな記事のそのまた小さなコメント欄に、こんな大がかりな話が載せられるわけないですよね。若手記者の当惑も、よく理解できます。ですから、若手記者へのエールというか、潜在的なストックになってほしいという意味でお考え下さい。コメント寄せてくださった新井さんのご意見もまったくそのとおりだと思います。若手記者の感度の向上や方向の修正へ、少しでもお手伝いできればと思います。」(2014年2月28日)


ひさしぶりに福岡の魚市場の中の食堂へ。おおぉっ、ふぐ刺し定食があった、しかも900円で。最近は、この食堂で、こんなことめったになかったなぁ。おまけに、かわはぎ定食とか、平目刺定食とか、いつもにないものがいっぱいあった。どうしたことだ、異常気象のせいじゃないだろうか。


IMG_9721

IMG_9719

「映画「サウンド・オブ・ミュージック」のモデルとなった一家のうち、唯一存命だった次女、マリア・フランツィスカ・フォン・トラップさんが、アメリカの自宅で亡くなりました。99歳でした。」(NHKニュースより)
「サウンド・オブ・ミュージック」良い映画ですよね。実に爽快で心楽しい映画でした。深刻ぶらず、さらりとユーモラスだし、ナチスに侵略されたオーストリアの抵抗を描いていて、ハッピーエンドだし、ジュリー・アンドリュースは清楚で輝いているし、トラップ一家の子どもたちは可愛いし。でも、地元ザルツブルクでは、これ、まったく人気なかった、というか不評で、上映・上演もされていないということは、ご存じでしたか。私は何年か前、ザルツブルクに行ったとき、地元のマリオネット劇団が、これを初!?上演するというのでけっこう話題になっていて、はじめて知りました。映画は、まったく、オーストリアの苦悩というかそういう陰影を伝えておらず、一方的に悪者にしているし、まぁ、連合軍からの目線で分かりやすく一方的なストーリーにしたのが反感を呼んだのだろうなぁ。地元で不評なのも分かる気がしますが・・・。で、マリオネッテン劇は、これは、これでなかなか面白かったんですよ。だって、マリアのいた修道院はすぐ近くだし、子どもたちと歌い歩いている公園もすぐ傍だし、映画のハイライト、アルプスの斜面で歌うシーンは、ああ、これ登った山だ、と分かるしで、とても臨場感あったですからね。


IMG_9181

IMG_9174

IMG_9161

IMG_9155

IMG_9158

サウンド・オブ・ミュージック

88499f8200878e38bd02b63f72abaf78

この一年間の社会調査実習の報告会が迫ってきました(2月28日、福岡国際ホール)。フィールドワークやインタビューでお世話になった天神かいわいの町内会・自治会、老人会、民生委員さん、公民館長さん、ボランティアやNPO関係者、そして様々なサポートをいただいている国土交通省の方々にも来ていただきます。そこで学生たちが発表するパワーポイントを添削しています。学生に本番どおりにリハーサルをしてもらってから、だいぶ辛口のコメントをしました。学生たちも、ちょっとあせってきたようです。こういうやりとりがあって、だんだん議論や内容に深まりが出てくるのだと思います。大切なプロセスだと思います。IMG_0441


先日の九州大学文学部社会学科卒業生同士の結婚式。卒業後3年ですが、ほぼ全員が集結しました。すごいですね。この団結力・連帯力。まるで(というか本当に)同窓会のような結婚式でした。


IMG_0516

あれれ、いつのまにかソチ・オリンピックが終わっていました。今回は(も)あんまり見られなかったなぁ。それはさておき、土曜日の国際ワークショップ『第三段階教育における質保証と学位・資格枠組み―ガラパゴス化とグローバリゼーション―』で報告しました。この部会にはオーストラリアやマレーシアからも参加者がありました。高齢化していく社会の中で、介護(Long-term care)をどう社会政策の中に位置づけていくか、世界共通の課題だということですね。どこもまだうまく行っているところはありません。日本は先頭(?)を走っているのですが、けっしてうまく行っているわけではありませんしね。


国際ワークショップ
日時:2014年2月21日(金)~2月23日(日)
『第三段階教育における質保証と学位・資格枠組み―ガラパゴス化とグローバリゼーション―』
会場:TKP天神シティセンターアネックス


国際ワークショップ1

国際ワークショップ2

ロシア特集で昔放映された「知られざるロシア・アヴァンギャルド」を見ました。これも非常に興味深かったですね。内容は、ロシア文学者の亀山郁夫さんがロシア・アヴァンギャルドの絵が大量にあるという秘密(というか秘境)の場所へと旅する話です。NHKによれば「ソ連崩壊後、中央アジアのオアシスの町ヌクスの美術館に残された数千点のロシア・アバンギャルドの絵画に世界中の注目が集まっている。20世紀初頭、画家たちは、ロシア革命と並行し、前衛的で活力のある絵画を描いたが、スターリンの弾圧によって表舞台から消えていった。抑圧された時代に彼らの絵画をひそかに蒐集し、現代に遺したサヴィツキーの足跡をたどり、自由を求めたアバンギャルドの名画の力強さを伝える。」
みんなスターリンが抽象絵画を禁止・弾圧したあと、怖くてロシア・アヴァンギャルドを見たり保持したりできなくなった。そこにサヴィツキーという突出した美術館長が現れて、じつに大量のアヴァンギャルド絵画を中央アジアの奥地の美術館に避難させて・・・という物語。ううむ、ここでもロシアの怖ろしさと奥深さ、そしてスターリンに屈しなかった名もない人々のことが丹念に描かれていて、力作ドキュメンタリでしたね。ソ連崩壊後、この国立美術館も入館料収入だけでやっていかなくてはならなくなり、非常な苦境に陥っているそうです。職員が美術品が展示されている部屋の水差しに水をいれている姿が象徴的でした。加湿器が買えないのだそうです。体制の崩壊は、こうやって、文化も崩壊させていくのでしょうか。○阪市のことが気になりますね。


ロシア2

ロシア1

images

090922_3_2

e0291281_1664823

ロシアのオリンピックが盛り上がっていますね。関連して、ロシアについての番組が放映されているので、いくつかをかためてみました。
ロシアという国は、分かりにくい大国で、外から見ると悪いところばかり目立ちますからね。内側に入り込んで、掘り進む番組は貴重だと思います。
「トルストイの大地~辻井喬のロシア・ユートピア巡礼~」は、なかなか見応えのある番組でした。かつては(?)NHKも、こんなに骨っぽい長時間番組を作っていたんですね。堤清二が、ヤースナヤ・ポリャーナという生まれ故郷にユートピアを訪ねるという話ですが、ロシアにはいまだにトルストイ主義者(反戦の無抵抗主義)がいて、やはり弾圧されていたんですね。なんだか、とても宮澤賢治のロシア版のようで、じつに興味深かったですね。
(写真は、ヤースナヤ・ポリャーナのトルストイ邸やトルストイの墓。このお墓がとても印象的でしたね。)


Tolstoy_grave

Yasnaya_tolstoy

200px-Ilya_Efimovich_Repin_(1844-1930)_-_Portrait_of_Leo_Tolstoy_(1887)

220px-L.N.Tolstoy_Prokudin-Gorsky

先日、訪問した愛知県長久手市の社会福祉法人「愛知たいようの杜」のゴジカラ村。ここは広大な敷地の中に点在する建物の外見を見ただけで「ただものではない」。じつに不思議でじつに魅力的な建物群ですね。しかも丘陵の雑木林の中に点在する、じつに魅力的なロケーションです。
なんだか散歩して歩くだけでわくわくしちゃいますね。訪問した当日は、あいにく設立者の吉田さんも、施設長さんもいらっしゃらなくて、ゆっくりお話しはうかがえなかったのですが、いろりのある古民家(子どもたちのディケアサービス!)や特別養護老人ホーム、ケアハウスなどをちょっと見学しただけで、この施設群の魅力がびんびんと伝わってきました。


IMG_0335

IMG_0365

IMG_0420

IMG_0428

IMG_0426

IMG_0390

IMG_0392

IMG_0389

IMG_0383