From the monthly archives: "7月 2015"

夏本番ですね。
先日、柳川へ出かけたときのこと。民家の生け垣に、まさに成虫へと脱皮中の「クマゼミ」を見つけました。なかなか見られない光景ではないかと思います。


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私たち文系学部は、現在、箱崎キャンパスにおりますが、あと2年で伊都の新キャンパスへと全面移転となる予定です。移転先の伊都キャンパスの建築状況は、こんなふうです。「次の百年を担う図書館」などとスローガンが書いてある。本当に、100年ももつキャンパスになるんだろうか。それどころか、現在の文科省や大学本部の動きからすると、国立大学の文系学部じたいが消え去ってしまうかもしれない。建物だけは建ったが中身は消滅、ということにもなりかねない。ううむ。


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次の100年か・・・。それを見るひとは、われわれの中には、誰もいない・・・。

昨日で、九州大学伊都キャンパスでの「社会学入門」15回の講義が終了しました。今学期は、約150名の学生全員が、文学部以外の他学部(法学部、経済学部、教育学部、歯学部、医学部保健学、農学部、工学部、芸術工学部…)という一種「アウェイ」状況の中での社会学入門となりました。でも「ゴジラ」「ナウシカ」「東京物語」「おくりびと」「あまちゃん」などを題材して、現代の世界と日本と家族と「地元」で起こっている問題を考える、という構成にしたせいかどうか、反響はなかなか良くて、感想文もきわめて高水準のものを書いてくれて驚かされました(毎回、出席票として授業の感想文を書いてもらっていました)。こうなると、毎回の授業がとても楽しく、15回はあっというまでした。もっともっと話し続けたいという気持ちになりました。20年近く、九州大学で教えてきましたが、こういうことは、とても希なことです。


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新キャンパスの巨大な椎木講堂


 

「養生カフェ・ことほぎ」という新しい素敵なコミュニティ・カフェで「ハコトーク」をさせていただきました。
筥崎まちづくり放談会のメンバーだけでなく、私の授業を受けている学生さんたちも参加してくれました。その後、筥崎宮まえの屋台「花山」にて、楽しい時間を過ごしました。


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あっというまに今学期も終わっていきます。4年生の卒業アルバムのための集合写真の撮影シーズンです。梅雨空なので社会学演習室で撮影することになりました。みんな、もうあと半年で卒業していくんだなぁ。


卒業アルバム

九州大学における10ヶ月間の留学生活をおえて、フルブライト留学生のダニエル・サリヴァンさんが帰国します。
せっかくなので、先日、彼女の研究成果を授業のなかで発表してもらいました。
日本の家族とりわけ父親の役割の歴史的変化について、日本の映画を題材としてあとづける研究です。
 戦前の成瀬巳喜男や清水宏の映画から、戦後の小津安二郎、80年代の家族ゲームやお葬式、そして最近の黒沢清や是枝裕和の映画にいたるまで、様々な映画の一場面を効果的に映写しながら、とても興味深く面白い話をしてくれました。


サリヴァンさん1

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サリヴァンさん講義

筥崎まちづくり放談会企画の第14回目として、「地方消滅時代と学生の地元志向」というテーマで、九州大学移転に伴い、箱崎に学生が減ってきた今、これからのまちづくり活動で何をすべきかを考えたいと思います。下記まで参加お申し込みお願い致します。

日 時 : 平成27年 718日(土) 19:00~

場 所 : 養生カフェ・ことほぎ (福岡市東区箱崎1丁目38)

参 加 費  :    500円 ※要ワンドリンクオーダー

(食事も別費にてオーダー頂けます。)

 

テーマ: 地方消滅時代と学生の地元志向

―消滅しそうな地方へ学生は戻るだろうか―

トーク: 安立 清史さん

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ハコトーク

昨日の梅雨の合間の夕焼け。
一昨日は、雨でぬれたマンション出口階段ですってんころりんの大転倒。さいわい腕やおしりの打撲ですんだが、持っていたバッグの中のノートパソコンの角が曲がるほどの衝撃があった。これ、もうすこし歳だったら間違いなく骨折入院だったろう。怖い。


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友人の大澤真幸さんが『自由という牢獄』により「河合隼雄学芸賞」を受賞されました。その授賞式のもようなどが発表されています。
http://www.kawaihayao.jp/ja/prize/prize-868.html#more-868


大澤真幸さんの受賞のことば「探偵小説の探偵小説のように」では、「とりわけ私にとって嬉しいのは、この賞には他の学芸賞にはないユニークな点があるからだ。(中略)河合隼雄学芸賞の場合、こうした一般的な基準に加えて、物語性という観点が入っている」と述べられています。 そして、「真理は、常識を越える真理は、必ず〈物語〉の顔をしている」「寓話のようなかたちでしか分節できない真理の次元がある」「探求は、物語のように展開していかなければ、深化しない」とも述べられています。(河合隼雄財団ホームページより)


河合隼雄 大澤真幸

(元)西日本新聞の名物記者・川上三太郎さんが、新聞社を引退されるにあたって『三太郎 博多 ある記』を出版されるそうです。川上さんには、安立ゼミにもたびたび取材に来ていただき、何度か記事にしていただきました。そのどんよくなまでの記者魂というか取材姿勢には、毎回、驚かされ続けてきました。新聞記者の鏡ですよね。


詳しい記事はこちら

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/180051

九州大学安立ゼミ生と伝習館高校生とのコラボが始まりました。うまくいけば次のような発展となるはずです。
「若年人口の減少に悩む柳川市を活性化する策を考えようと、柳川市内の伝習館高の生徒と九州大の学生らが、約半年にわたる「街おこし意見交換会」をスタートさせた。7月4日は顔合わせや自己紹介のあと、高校生らが地域への思いを述べたりもした。両者は来年初めにも柳川市へ提言を出したいという」(某新聞の記事原稿・まだ掲載されるかどうか分かりません)


高校生の感想文です。
「大学生と話せてとても楽しかった、また参加したいです」「こういう機会がもっとあったらいいなと思いました」「最初は何を話したらいいかわからなかったけど、時間がたつうちに、いろいろ話せるようになって楽しかったです」「大学生の皆さんがすごく楽しそうで、自分もこんなになりたいと思いました!」


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しめくくりに、大学生たちは、まよい焼きを食べにいきました。

なんということでしょう。
柳川・川下りにいくたびに雨に降られます。どうやら私は雨男のようです。
今回は、九州大学安立ゼミと伝習館高校生徒会とコラボレーション。若者の地元意識を調べるためのグループ討論会でした。
アメリカからの留学生でもうすぐ帰国のダニエル・サリヴァンさんご家族も、ぜひ柳川にいってみたいととのことで、いっしょに川下りしました。あいにくの雨でしたが、4歳の「あんちゃん(アンセルくん)」も元気に参加しました。


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ダニエル・サリヴァンさんの息子さんのアンセルくん、めちゃ元気です。

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あいにくの雨の中、婚礼船もでておりました。なかなか見られないそうですよ。

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柳川といえば、川下りと、鰻ですよね。

 

PEOPLE「編集長!お時間です」というポッドキャストの番組で、サンキュータツオという「学問芸人」なる人の話を聴いた。「こめつぶ・しゃきょう」というコンビ名でやっているらしい。番組が終わるまで、「米粒社協」(社会福祉協議会)以外の漢字をイメージできなかった。シュールな芸名だな、社協は米粒のような存在だという批判なのか、それとも米粒のように小さいが大切だというメッセージなのか、いぶかしく思った。しかし、いずれにせよ、大はずれだった。


サンキュータツオ

歌手のジョニ・ミッチェルが3月末に意識不明で発見、救急搬送され、重篤な状態とは、つい最近まで知りませんでした(ちょうどその時期海外でした)。病状、心配ですね。
だいたいほぼすべての曲を聴いてきて、日本に来た時の武道館のコンサートにも行きました。個人的には
1976年 Hejira
1977年 Don Juan’s Reckless Daughter
1979年 Mingus
1980年 Shadows and Light (live)
が彼女のピークだったと思います。このあたりはすべてぞくぞくするくらいすごいですよね。


ジョニ・ミッチェル