From the monthly archives: "4月 2013"

香港映画は二度死ぬ─東京大学仏文の野崎歓教授、6月に来福
私も理事をつとめている「福岡ユネスコ協会」が6月に文化講演会を企画しています。
東京大学仏文の野崎歓さんは、今をときめくフランス文学の紹介者・翻訳者でもあり、映像文化の研究者でもあります。


福岡ユネスコ協会

福岡ユネスコ協会

社会調査実習報告会
九州大学社会学科では、2年生で社会調査の基礎を学び、3年生になると一年間にわたる「社会調査実習」を行うことによって「社会調査士」資格を取得することになっています。
昨年度の社会調査実習報告書が出来上がりました。
そこで昨年度の社会調査実習の経験と成果を、昨年、社会調査実習した新4年生から、今年社会調査実習に入る新3年生に伝える機会を持ちました。
報告書の執筆もたいへんだったでしょう。
でも、全部を読んで細かく朱を入れ、リライトの指示をするのも、とってもたいへんでした。
無事できあがって、よかった。


社会調査実習報告

社会調査実習報告

社会調査実習報告会

社会調査実習報告会

社会学演習
2013年04月25日


【ラジオ版学問ノススメ】
http://www.jfn.co.jp/susume/
*沢木耕太郎
http://podbay.fm/show/216964966/e/1303174800
*大江健三郎
http://podbay.fm/show/216964966/e/1346115480
English as a Second Language Podcast
http://www.eslpod.com/website/index_new.html
【幻想図書館】
ボストン
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~adachi/Library/BPL/Night_Library.html
ニューヨーク
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~adachi/Library/NYPL/NYPL.html
【社会学者・大澤真幸の書評】
http://book.asahi.com/ebook/master/1177/index.html
【社会学者・小熊英二】
http://oguma.sfc.keio.ac.jp/chosaku.html
【内田樹のブログ】
http://blog.tatsuru.com/
 

閲覧室

ボストン公共図書館


今年は5名の九州大学文学部社会学4年生の卒論指導をしています。
その中から今年度の就職内定1号がでました。
讀賣新聞の記者に内定したそうです。


九州大学の八重桜

九州大学の八重桜(もう散りましたけど……)


水俣病記念講演会
水俣病記念講演会に参加してきました。社会学の院生や学生も何人か参加していたようです。(・・・こう書き写してみると、あらためて、すごい意味深な表題ですね。ふつう「記念」というと、いいことを記念して・・・ということになるんだと思うんですけどね。おそらく忘れないように風化しないように「記念」して考え続けましょう、ということなのでしょうが・・・)。
680席と言われていたのに、満員のうえ立ち見もでる大盛況ぶりでした。すごいですね。みんな入場の時から殺気だっていましたよ。
池澤夏樹さん、柳田邦男さんなど有名人が話す4時間近くにおよぶ大講演会。その最後のとりをつとめられたのが石牟礼道子さんでした。パーキンソン病のため、今回が講演会などで人前にでる最後の機会だとのことでした。内容も、まるで、遺言のような、遺書のような・・・みんな、しーんと静まりかえって聞いておりました。

http://www.youtube.com/watch?v=VvcoFlXTYro


みなまた


滝桜が満開
福島県の三春町の「滝桜」が満開になったそうです。311の前になりますが、三春町「滝桜」を見に行ったことがあります。すばらしいものでした。しかも滝桜は一本だけでなく、その周囲には、まるで滝桜街道のように、滝桜の子孫の樹がたくさんありました。いま、原発で避難地区になっている田村市なども、すばらしい滝桜の宝庫でした・・・


福島県・三春町の滝桜

福島県・三春町の滝桜

たきざくら
たきざくら

滝桜

滝桜

三春の滝桜

三春の滝桜

 

二年生の社会学演習が始まりました。
社会学に進学してきた2年生のはじめての箱崎日でした。
元気な二年生がたくさんやってきました。

 しん二年生s


 

舩橋晴俊著『社会学をいかに学ぶか』(弘文堂)

この書は、たんなる社会学入門書ではない。社会学の学び方を切り口として、「学問的空振り」という、きわめて重要かつ本質的な問題提起を行っている。
私たちは、「人生の空振り」をしているのではないか、と問いかけているのだ。
この問いに、どきり、としない人はいるだろうか。
2年生の授業で、問いかけてみた。
ほぼ全員が、空振りしているかもしれない、と答えた。
私だって問いかけられたら、空振りの人生だった、と答えるかもしれない。
これは、重大事だ。たいへんだ。
大学で学ぶこと意味や異議が根本的に問われている。

「空振り」とは何か。
やる気があり、努力しているにもかかわらず、手応えがつかめない。学んだことの実感がなく、通り過ぎていくような気がする。何か大切なものを獲得しり、達成した感じがしない。何か虚しく空をつかんでいるような感じだ。やっていることの本当の意味や意義が感じられない・・・
そういうことだろう。
「努力しているにもかかかわらず」というのがポイントだ。
もともとやる気のない人、努力していない人は、バットを振っていないのだから、当たるはずもないし、したがって、空振り、もあり得ない。
ここでは、そういう人のことは、考えない。
問題は、やる気があって、努力しているにもかかわらず、だ。
典型例を出してみよう(特定の具体的な個人ではありません、念のため。集合的なケースを抽象化したものです)。
成績優秀、やる気も十分、授業には皆勤。それどころか、朝の1限から5限まで、毎日出席。
3年生からは、夜の公務員講座まででている。
学芸員資格、教員免許、社会調査士など、資格もたくさんとっている。
でも、卒論になったとたん、まるで書けない。
テーマがまるでない、のだ。自分が何を本当にやりたいのか、分からない。
卒論に取り組もうにも、取り組みたいテーマが見つからない、と暗い顔をしている。
書けない、どうしよう、混乱する。11月になって昼間が短くなると、夕方、不安になるのだろう、書けません、と相談にやってきて、やがて涙目になる・・・
こういう「優等生」は、珍しいことではない。
典型的な「空振り」なのだ。
4年間、まじめに熱心に「学んだ」。
しかしそれは受動的に教えられることを吸収しただけ。
喩えていえば、教室という画面で放映されているTV番組のようなものを、ただひたすら、まじめに見てきた、ということ。
教科書も読んできた。黒板の板書もノートした。でも、それは、自分で見つけて読みたいと思って読んだわけではなく、受動的に薦められたり、教科書だったから、読んだだけ。読んで、それで、おしまい。
就活も、勉強すれば確実に点がとれて合格しそうな公務員試験を、受験勉強と同じくひたすら地道に忍耐強くこなしただけ。
公務員になって、何か、やりたいことや、実現したい夢があるわけではない。
(公務員受験が悪いわけではありません。公務員試験にまっしぐらな人に、ありがちなので、ひとつの事例として取り上げているだけ。公務員を一般企業に置き換えても当てはまることは、すぐに分かるでしょう)
そういう「優等生」が、卒業を目前にして陥る激しい「空振り」感。
昔だったら、ここで一念発起、留年して世界放浪、自分探しの旅、となるのだろうが・・・(作家の沢木耕太郎や、写真家の藤原新也、などがその典型。沢木耕太郎の『深夜特急』、藤原新也の『全東洋街道』などは、いまでも胸を熱くする青春の書として、お薦めだ。)。
でも今では、そんな泥臭いことはやらない。
自分の空振り感は、封印して、まぁ、こんなものかな、と見切って、さっさと就職していく。
卒業時に「社会学って、何でも出来るというので進学しましたが、結局、どんなものかよく分かりませんでした」とか言って卒業していく。
うーん、こまったなぁ。

こういう学生を、私たち教員も、毎年、数限りなく見てきた。
社会学研究室が楽しいのは、それはそれでけっこうなんだけど、社会学そのものの魅力が分からないまま卒業していくのなら、われわれはいったい何をしておるのか、ということになってしまう。
学生がバッターボックスで「空振り」しているのを見ている私たち教員は、さしづめ無力な「コーチ」とか無能な「監督」にあたる。
期待して打席に送り出したバッターたちが、ぜんぜんヒットを打てず、三振の山を築いていく・・・今年も完封負けか、などというのは、じつに、残念な気持ちなのだ。
「監督失格」として、更迭されそうな気がする。

このままではいかん。
と、今年は、船橋晴俊さんの『社会学をいかに学ぶか』を教科書にして、2年生からいっしょに空振りをしない方向を模索しようと考えた。「社会学」とあるが、社会学の話だけではない。私たちすべてに共通している課題なのだと思う。


 


舩橋晴俊

社会調査実習を受講している3年生は、こちら


ボストン・マラソン爆弾テロ事件
昨日、村上春樹のボストンを歩く、というページを紹介して、さて、次はボストン・マラソンか、と思っていたやさき、ボストン・マラソンをねらった爆弾テロ事件が勃発しました。ショックですね。
今回のボストン・マラソン爆弾事件の現場は、ボストン・マラソンのフィニッシュ地点のようです。それはまさにボストン・パブリック・ライブラリ(ボストン公共図書館)の真ん前なんです。この図書館については、旧ホームページに写真入りの「幻想図書館」として紹介していますが、じつに素晴らしいところなのです・・・。
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~adachi/Library/BPL/Night_Library.html

閲覧室

閲覧室

BPL

この真ん前でまさにボストン・マラソンの爆弾事件が起こった!

エントランス

エントランス

エントランス

エントランス


村上春樹のボストンを歩く
「東京紅團」という作家や文学作品の現場を訪問・紹介するというかなりマニアックなサイトがあって、ひそかに愛読しているんですが、今週「村上春樹のボストンを歩く」というのが出ました。村上春樹ファンは多いことと思います。私も8年くらい前、ボストンに住んでいたとき、村上春樹が通いつめたという中古レコード店にも行ったことがあります。
また、ハーバード大学だ開催された日本文学のシンポジウムに参加したあとで、村上春樹さん本人に、お会いしたこともあるんです。

http://www.tokyo-kurenaidan.com/haruki_boston_1.htm

ハーバード大学生協・書籍部でも村上春樹は大人気

ハーバード大学生協・書籍部でも村上春樹は大人気


韓国からの留学生
今年も韓国から二人の女子学生が一年間の短期留学で私のところにやってきました。日本と韓国との橋渡しになるような仕事につきたいそうです。日本語も、一年ちょっとしか学んでいないとうのですが、もうぺらぺらですよ。すごいなぁ。中国からも、毎日のようにインターネット経由で留学の申し込みがあります。
世界は動いているのになぁ・・・はんたいに日本人学生は、どんどん、内向きになっていくようです。


韓国からの留学生

facebookだと、誕生日とか、わかっちゃうんですね。
皆さん、メッセージ、ありがとうございました。
さて、社会学研究室でも、サプライズで、バースデイケーキをいただきました。
研究室の皆さん、ありがとう。


 

研究室の皆さん

研究室の皆さん

ばーすでい

私の所属する九州大学大学院人間環境学研究院も協賛して「水俣・福岡展」が開催されます。なんと4月21日の「水俣病記念講演会」(JR九州ホール)には、現在、ご病気療養中の石牟礼道子さんも登場されるようです。さらにノンフィクション作家の柳田邦男さん、作家の池澤夏樹さんなど、そうそうたる面々。これは何をおいても駆けつけなければ。

http://minamata-fukuoka.blogspot.jp/


水俣・福岡展

卒論が始まります

今年も5名の4年生の卒論指導を受け持つことになりました。

でも、ここ数年、就活状況が厳しいようで、なかなか卒論のほうに心も身体も向かわない(向けることができない)ようです。卒論に着手できるのはよくて6月、ひどい場合には9月中旬、いや11月まで就活がつづく(そのうえ決まらない)ようなこともおこっています。なんだか就活で大学の4年間がめちゃめちゃにされているような・・・。
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/socio/news/2013410.html


sotsuron_chui_2013

博多湾の別天地、能古島
博多湾に浮かぶ別天地の能古島にいってきました。今年は、能古島でもとても桜がはやく、もう、ほとんど桜吹雪のなごりでした。


能古島の桜吹雪

能古島の桜吹雪

能古島

能古島

 

夕陽と桜吹雪

夕陽と桜吹雪

福岡城からの花見風景
先の日曜日の福岡城の花見の風景。今年の春の桜は咲くのも早かったが、散るのも早い。わずか一週間ほどの間に、あっというまにあとかたもなく散ってしまった・・・


福岡城の天守台からの風景1

福岡城の天守台からの風景1

福岡城の天守台からの風景2

福岡城の天守台からの風景2

福岡城の天守台からの風景3

福岡城の天守台からの風景3


しだれ桜
「シダレザクラ(枝垂桜)とは、枝がやわらかく枝垂れる桜の総称。エドヒガンの系統が多く、品種もさまざまである」そうだ。
早咲きが多く、いちはやく、春と桜の季節の到来を告げる。
まっさきに、満開になって、光り輝く。
花は小さいが、ソメイヨシノのように寿命が限られているものではないから、100年以上の老木が各地に残っていて、それがまた、風格がある。
いいなぁ。


 

妙義山の、しだれ桜、満開

妙義山の、しだれ桜、満開

妙義山

妙義山

しだれ桜

しだれ桜

新学期ですね。九州大学文学部では1年次には専攻が決まっておらず、学期末に進学希望を提出して1年生の進学先が決まります。
今日、社会学に進学する新2年生のメンバーが決まりました。定員枠を超えて第一志望があったのですがあしきりもあって16名が進学してきました。
さっそく午後から研究室での進学オリエンテーションがありました。オリエンテーション担当の3年生といっしょに写真撮影です。


社会学の新2年生