三寒四温とマクロレンズ
昨日はとても春めいた気候だった。大濠公園もジョギングやウォーキングでいっぱいだった。梅も満開、菜の花も咲いていたので、いつもと違うマクロ・レンズで接写してみた。花弁の中の花粉まで写し取ることができる。
ところで、マクロとマイクロ、紛らわしいですね。小さな花や虫を接写するレンズなのだからマイクロ・レンズかと思いきやマクロ・レンズなんですね。小さなものに接近して、実物よりも大きく拡大して写すから「Macro」というのだろうか。でも、小さな(マイクロ)なもの近づいて写す「Micro」なレンズという意味でマイクロ・レンズといっても良いような気もする(でもレンズ自体がマイクロだと思われるからだめなんだろうか。でもマクロレンズだって巨大なレンズというわけではない)。
From the monthly archives: "2月 2016"
人生の5分間
人生の5分間
入学試験の試験監督をしました。この箱崎キャンパスで入学試験を行うのも、あと2回ほどになります…そう思うと感慨深いものです。
毎年、入試を行うたびに思うのですが、問題を配布しおえたあとで試験開始を待つ直前の5分間というのは、人間の人生の中でも、ふつはありえない、一種独特な時間だと思います。
300人近くが一堂に会しているのに、誰一人声をあげない、ざわめきもない。緊張感がみなぎっているのに不思議に静かな時間。ただひたすら開始を待つだけの5分間の、どれだけ長く感じられることか。
私たちも何十年か前に経験したことを、ありありと思い出しながら「解答始め」の合図を待つのです。
(写真は他大学の資料映像です。でもとても似ている。大学の大教室は、どこもこんな感じになるのでしょうか。)
朝日カルチャーセンター福岡教室で講義をします(2016/02/20)
トップ Tagged With: 朝日カルチャーセンター
明日は朝日カルチャーセンター(福岡教室)で講義をすることになっています。朝日カルチャーセンター ・九州大学文学部提携講座で「少子・高齢化の社会学」という題でお話しをします。大学の講義と同じではつまらないので、大幅に作り直していますが、なかなか難しいですね。書いてあることをくり返してもつまらないから、新しいことを言う、書いてあることの先を話したいと思うと、なかなかたいへんなんですね。
https://www.asahiculture.jp/fukuoka/course/af8c75bd-acd3-9d78-20c4-55aa1ddb7849
柳川でのシンポジウムが開催されました(2月11日)
2016年2月11日に「柳川市定住促進若者会議」および若者の地元意識をさぐる九州大学安立ゼミ柳川フィールドワークの報告会が、柳川市の「あめんぼセンター」で行われ、学生たち18名が総出演しました。柳川では、ちょうど「さげもん祭り」が始まっていました。シンポジウムには市長はじめ多くの方々に来ていただき、様々なご意見や励ましの言葉をいただきました。学生たちも何度もリハーサルを積んでいったので、みんなとても上達していました。2年間にわたる柳川フィールドワークも、これで一段落。あとは報告書の作成です。
打ち上げは若者会議のメンバーでもある甲木さんや地域おこし協力隊の阿部さんたちによる手造りスペース「カタローベース32」で行われました。みんな和気藹々、楽しく懇親の時を持つことができました。
2月11日の柳川シンポジウムのリハーサル
先日、今週の2月11日に行われる柳川シンポジウムにおける安立ゼミ生の報告のリハーサルをしました。先月には柳川の商店街の中にあるカタローベース32でも報告会をしましたが、その時のコメントや感想を受けてスライドを改善しました。回を追うごとに学生の発表内容やスライドも良くなってきました。2月11日が楽しみです。
また先週の土曜日には、大寒波の雪などで休講したための補講を2コマ行って、今学期の授業がすべて終了しました。
昔は、はやく学期が終わればいい、授業はたいへんだ、はやく終了したいなどと考えたこともありましたが、今では、授業こそが楽しい、授業する機会がなくなると寂しいと思うようになりました。教室に行くと、待ってくれている学生たちがいる。しっかりと準備していって、しっかりと話すと、何か伝わるものがある。学生へ話しかける中で何か新たなものが見つかっていく手応えがある・・・授業の場こそ、大切な時間だと思うようになりました。
中島岳志さんの日本記者クラブでの会見 「戦後70年 語る・問う」
中島岳志 北海道大学准教授 「戦後70年 語る・問う」(41) 2015.12.15
https://www.youtube.com/watch?v=Iq_C70IEEeU
日本記者クラブでの「戦後70年」シリーズでの講演と質疑をYouTubeで聞いた。中島岳志さん、相変わらず、ばつぐんに講演がうまい。こういうのは才能なんだろうか。それにしても論壇の風景もだいぶ様変わりしたことを実感する。中島岳志さんはずっと「保守」を名乗っているが、いつのまにか論壇の中では「まっとうなリベラル」で、位置としては「左」よりになっている。彼のような「保守を保守する」立ち位置の人でないと、論壇の中に、確とした場所を持ち得なくなっているということだろうか。
インフォメーション
安立清史(「超高齢社会研究所」代表、九州大学名誉教授)のホームページとブログです──新著『福祉の起原』(弦書房)が出版されました。これまで『超高齢社会の乗り越え方』、『21世紀の《想像の共同体》─ボランティアの原理 非営利の可能性』、『ボランティアと有償ボランティア』(弦書房)、『福祉NPOの社会学』(東京大学出版会)などの著書があります。「超高齢社会研究所」代表をつとめています。https://aging-society.jp/ 参照
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