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十年ぶりくらいで唐津に家族旅行しました。かつては留学生をつれて秋の唐津くんちによく行ったものでした。博多の山笠は賑わいすぎて遠くから見物するかんじですが、唐津くんちは、ほんとうにすぐ触れるような近くを巡航していきます。唐津にいくと鰻の竹屋に行ったものですが今回は予約が取れませんでした。夏のこの時期、予約はとりにくいそうです。骨せんべいだけ買って帰りました。今回の収穫は、旅館・洋々閣のギャラリーを見学できたことです。唐津焼の中里親子の作品です。宿泊でないと中へ入れないかと思っていましたが、そんなことはなくとてもきさくに迎え入れてくださいました。おまけにジャック・マイヨールさんのとっておきのエピソードまで聞かせていただきました。


 

梅雨明けの虹でしょうか
「第二宅老所よりあい」を訪問した日には驟雨がありました。そのせいでしょうか。夕方、大濠公園から見ると東の空に虹がかかっていました。そろそろ梅雨明けでしょうか。


 

福岡の「第二宅老所よりあい」
「宅老所よりあい」代表の村瀬孝生さんと共著をつくる企画が進んでいます。
暑い中、福岡市南区長住の「第二宅老所よりあい」に、編集者とともに村瀬孝生さんを訪ねました。
「第二宅老所よりあい」─近くの「NPO笑顔」には、何度も来たことかあったのですが、ここは初めてかもしれません。落ち着いた場所にあって古民家風なのですが、福岡西部沖地震のあと、全面建て替えをして新築なんだそうです。良い感じのところですね。


私の新著『福祉社会学の思考』(弦書房)の書評がでました。共同通信・田北明大記者による書評が、2024年5~6月に、東奥日報、山形新聞、福島民報、千葉日報、山梨日日新聞、伊勢新聞、中国新聞、愛媛新聞、沖縄タイムスなど、ずいぶん多くの新聞に共同通信の配信で掲載されたそうです。うれしいことです。励みになります。


マリンメッセ福岡で開催された介護機器等の見本市「CareTEX福岡‘24」というイベントで『超高齢社会の乗り越え方』という講演をしました。巨大な空間の中で多くの展示商談会が進められています。一日2千人からの来客があるそうです。介護の世界も大きなマーケットになったのですね。さて私の講演にも、平日にもかかわらず120人ほどの登録があったそうです。名簿をみると、介護のみならず、医療、看護、生協、行政、大手の電気メーカーや様々な方々がおられたようです。顔見知りの人はわずかでしたが、たった1時間の中で自己紹介、講演、質疑応答までするので、駆け足でした。でも「よかった」という感想をメールしてくださった方もいらっしゃいました。


ジャカランダの花

近くの庭で「ジャカランダ」の花を見つけました。この花、じつに懐かしいです。30年ほど前、はじめて家族をつれてアメリカに引っ越して、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で在外研究をはじめた頃、大学のキャンパスは、ジャカランダの青い花につつまれていました。それまで見たことのないようなまぶしい風景でした。カリフォルニアにきた、という思いが強くしました。


毎日パソコンと弁当を持参して図書館に来ています。梅雨入りがおそいので、青空のもと、図書館近くの公園でピクニック・ランチをするのが楽しみです。いままで見たことがない瑠璃色の鳥(おそらくイソヒヨドリ)などもいます。思えば高校生の頃から勉強や宿題は自宅でなく図書館でやっていました。大学時代は総合図書館の大きなリーディングルームですごしました。大学教員になってからもそうで、個人研究室ではなく図書館で論文を書いていました。在外研究時にはアメリカの様々な大学図書館や公共図書館に魅了されました。http://adach.lolipop.jp/wp/?p=10893

これにくらべると日本の図書館はどうでしょうか。この5年間に私が書いた5冊の著作は、すべてここF市のS図書館で執筆したのですが、残念なことに、この図書館には一冊も入っておりません。悔しいなぁ。(写真はボストン公共図書館。公立図書館でないことに注意)


【CareTEX福岡’24】の専門セミナーに登壇します。
安立清史『超高齢社会の乗り越え方』(7月4日 13:20~14:20)

【CareTEX福岡’24】
会期:2024年7月3日(水)・4日 (木) 9:30~17:00
会場:マリンメッセ福岡 A館
主催:ブティックス(株)
受講料:無料(事前申込制)

セミナー情報の詳細、受講申込はこちらから
https://fukuoka.caretex.jp/info/conference2024
セミナーに関するお問合せ:CareTEX事務局(TEL:03-3868-0901)


サプライズでした。
一般社団法人日本著作権教育研究会という団体から連絡があって知りました。
私が一昨年出版した『ボランティアと有償ボランティア』(弦書房)が、今年の久留米大学・人間健康学部・スポーツ医科学科の入試問題(小論文)に出題されたそうです。過去問集に収録されるので許可をとの連絡で初めて知りました。入試問題は事前に著作者に相談するわけにもいかず、いつも事後承諾になる事情は知っておりましたが、まさか自分の著作が意外な学部の小論文試験で出題されていたとは。


共同通信記者の田北明大さんという方が、私の新著『福祉社会学の思考』(弦書房)をコンパクトにまとめて紹介して下さいました。これは山陽新聞に掲載されたものですが、ほかにも、福島民報、千葉日報、中国新聞、沖縄タイムスにも掲載されたようです。うれしいですね。とくに、ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」に触発されて福祉社会学の課題について考えたところをしっかり押さえていただけたのが、とても嬉しいです。


長湯温泉
今回はラムネ温泉だけでなく「がに湯」も見たあと「御前湯」にゆっくりつかりました。ここ良いですね。二階には、松山の坊ちゃんの湯を思い出させるような大広間があって入浴後にお昼寝している人たちがいました。さらに「正直屋」という食堂で「エノハ寿司」(アマゴの寿司、エノキの葉に似ている?)まで食し、さらにラムネ温泉をプロデュースしている「大丸旅館」の立ち寄り湯や、「B・B・C長湯」に併設された「林の中の小さな図書館」まで見学することができました。ここは長逗留してみたいところですね。


ラムネ温泉(大分県竹田市・長湯温泉)
大分県竹田市の「長湯温泉」に「ラムネ温泉」があります。不思議な炭酸湯で、露天のぬる湯なのですが、つかっていると全身に無数の泡がついてきます。他ではなかなか味わえない温泉です。10数年前にいちど来たことがありました。福岡からは少し遠いのですが、先週末、娘夫妻に連れて行ってもらいました。ここ、建築史家の藤森照信の設計で、じつにユニークでかわいい建物です。近くの長湯温泉も「御前湯」など風格ある建物です。週末の昼過ぎ、地元の人ばかりで、みなさん温泉の達人の風貌。無言で夢幻の世界にひたっていました。


CareTEX福岡’24 専門セミナーで講演します

「第7回 CareTEX福岡’24」の基調講演者のひとりとして、7/4(木) 13:20~14:20に講演することになりました。テーマは「超高齢社会の乗り越え方~高齢社会へのマイナス思考をプラス思考へ転じるには~」です。

 https://fukuoka.caretex.jp/info/conference2024


ジブリ温泉(その2)
NHKで放映された「 宮﨑駿と青サギと…「君たちはどう生きるか」への道」に出てくる温泉。ひとつは群馬県のS温泉でした。もうひとつは岩手県花巻のO温泉ですね。10年ほど前ですが立ち寄り湯で行ったことがあります。ここは宮沢賢治の父親が浄土真宗の講習会をやっていた温泉ですね。旅館部と湯治部があって、最近では茅葺きの館をギャラリーに改装したようです。そこでなんと「鈴木敏夫とジブリ展2」をやっているようです。10年前には考えられなかったことです。


 

映画「二十四の瞳」(木下恵介監督,1954)を観る
春四月、桜とともに入学式もおわり新学期が始まりました。毎年4月は、新入生のきらきらした瞳がまぶしい季節ですね。
このタイミングで木下恵介監督・高峰秀子主演の映画「二十四の瞳」を観ました。初見だったのですが、事前のイメージとまるで違う映画でした。これにはびっくりでした。離島の小さな分教場で、小学一年生と新米の女性教員とが繰り広げる心温まる師弟の物語──そういう物語ではありませんでした。教室のエピソードは前半さらっと少しだけ。後半は、もう延々と戦争と貧困で運命を狂わされていく子どもたちへの鎮魂歌のような映画でした。そういえばこの映画が作られた1954年はGHQの占領が終わったすぐあと。「ゴジラ(1954)」が大ヒットした年でもあります。「ゴジラ」も戦争の死者への鎮魂歌のような映画でした。


録画しておいたNHKの「 宮﨑駿と青サギと…「君たちはどう生きるか」への道」という2時間番組をみおわりました。半ばまできて、あっ、と声がでました。宮崎さんや鈴木さんたちジブリのスタッフが温泉にいくシーンが全体の中に二カ所あるのですが、そのひとつが、群馬県のS温泉です。この温泉、昨年行ったのです。そして、たしかに、宿に宮崎さんの色紙が飾られていたのを覚えています。その時は、まだ新作「君たちはどう生きるか」が公開される前だったので、ふうーん、宮崎駿さんも来たんだ、なにしろこの温泉「千と千尋の神隠し」にそっくりだからなぁ、などとかるく思っていたのです。じつは「君たちはどう生きるか」で苦闘しているさなかにきていたのですね。


 

「無法松の一生」を観る
このところ昭和30年代の日本映画を続けて観ています。シネラ(福岡市総合図書)が「高峰秀子と京マチ子の特集」をしているのです。こうして「無法松の一生」「雨月物語」「喜びも悲しみも幾年月」「浮雲」「24の瞳」などを観ました。昭和30年代というと戦後10年たらず。私が生まれた頃の時代です。まだ町には戦争の爪痕と貧困がありました。これらの映画を観ながら、ひとつ感あり。ストーリーの構造がとっても「古い」こと。無法松なんか「車夫」ですからね。車夫なのに人物も行動も立派である、というところで映画が成立している。「喜びも悲しみも幾年月」だと「灯台守」です。このあたりの物語の成立背景がいかにも古い。しかも古いだけではない。偏見や差別とまでは言わないが、平凡な庶民にもこんな立派な生き方をした人たちがいる……というような「上から目線」で見下しながら持ち上げて評価するような、そんな脚本家の視点が、現在からみるとどうしても気になります。やはり時代の制約なのでしょうか。それにしても、こんなに古い白黒映画に観客がいっぱい。「みんな老人ばかりだな」と隣の人が席を立つとき、ぽつりと言いました。


福岡の桜もあとは八重桜を残すばかりとなりました。近くの大濠公園の中に日本庭園があるのですが、そこで「大濠雲海」というのをやっています。池の中からミストをとばして雲海のようなものをつくりだすのです。これは昨年、名古屋のジブリパークでも見たことがありました。30分おきに数分間、雲海がみられます。娘は温泉地の湯けむりみたいと言っておりましたけれど。(中は外国人客ばかりでした)