From the monthly archives: "9月 2023"

福岡市の中村学園大学の後学期に、週に一度「社会福祉とボランティア」という授業をすることになりました。ひさしぶりの大教室の授業、はじめての学生たち、はじめてのテーマです。120名くらいの受講生がいました。私の『ボランティアと有償ボランティア』を教科書に使うのですが、第1回ということで映画「千と千尋の神隠し」が、いかにボランティアの理解に役立つか、というお話しをしました。


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9月は福岡市のシネラで「三國連太郎特集」をやっています。そこで三國連太郎が主演した「記者ありき─六鼓・菊竹淳」というドキュメンタリードラマを観ました。監督・木村栄文の才、三國連太郎の快演、そして舞台が「福岡日々新聞」いまの西日本新聞ではありませんか。旧社屋が壊されて今の新社屋に建て変わっていく映像や、元記者の玉川孝道さんや山本巌さんなど見知った方々の座談会なども挿入されていてじつに面白かったですね。そういえば私が九州大学文学部に在職中、菊竹淳一先生が文学部長をされましたが、ご親族だったのではないかと思います。


ちょっと見逃していたのですが、2023年7月15日づけ、 西日本新聞朝刊の読書欄に、私の新著『福祉の起原』(弦書房)が紹介されていました。
●『福祉の起原』 安立清史著
福祉の歴史は戦争や疫病のそれと軌を一にしている。人間の絆が不条理や悲劇に繰り返し分断される一方で、未来への起点となる「新たな〝福祉の起原〟が生まれ直す」と著者は考える。福祉の語源や定義をあらためて問い直しつつ、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」やスタジオジブリのアニメ映画「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」などの物語から福祉の未来像を探る刺激的な一冊。著者は九州大大学院教授。専門は福祉社会学で『ボランティアと有償ボランティア』などの著書で知られる。 (弦書房・2145円)


今年3月の私の最終講義を聴いてくれた卒業生の方から素敵な提案があって、この夏に「社会学、出会い直しの会」という小さな会を持ちました。うれしい再会でした。ジャーナリストとして活躍しているる益田美樹さんが書いてくれた記事の一部をご紹介いたします。