From the monthly archives: "7月 2013"

昨日で、大学の教室での授業は終わりました。いよいよ夏休みです。
・・・が、まだ、卒論指導や社会調査実習などは残っています。
きょうは、またがつんと暑いなか、福岡市中央区の春吉公民館で、民生委員さん、自治会長さんたちに、地域社会の変化と「無縁社会」的な現況などについて、お話しをうかがっているところです。


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暑いですね。わが家は築30年の古い設計のせいか「蓄熱マンション」になっていて、夜になると屋上のコンクリートから熱が伝わってきます。とくに夜は、天井から暑さが降りてくるかんじですね。あまりの暑さに、屋上緑化や、遮熱工事を、なんどもマンションの総会で提案したのですが、あえなく却下・・・。ああぁ、夏の熱地獄はつづく。


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ハワイが20年ぶりに台風(というかtropical storm)に直撃されそうだというので、abcがトップニュースで伝えていました。
沖縄なんか、毎年、たくさん直撃されるのに、20年ぶりの直撃、というほうが、驚きですよね。
ハワイは、やっぱり、風水というか、恵まれた島なんでしょうね。


flossiy フロッシー ハワイ ストーム

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せっかく「風立ちぬ」めぐりに、軽井沢に行こうとしていたのに、このところ大気が不安定なようで、昨晩から雨ふりです。
残念ですが、今回は見送りとしました。
代わりに、父母が入院・入所してしまったあと、空き屋状態になっている群馬県の実家の、片付けをしています。
昔の人だから、父母ともに、いらないものでも後生大事にため込む習性があったようで、とめどなく現れてくるゴミ(本人たちにはゴミではない)の山に、途方に暮れています。ため込まれてあったものをみると、その人の人生や価値観が見えてきますね。ううむ。


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群馬の片田舎などは、里の風景が絶美だと思います。人口減少で田畑や里山の担い手が少なくなっているから、心配ではありますが、でもまだ駅前商店街などの悲惨さに比べたら、だいぶ元気ですね。今朝は、近くの里山にいってみました。カブトムシがいました。子どもの頃、夏休みになると、毎日ムシとりに駆け回っていましたから、カブトムシのいそうな林はだいたい勘で分かります。でも、うちの子どもたちは、だれひとり昆虫採集なんか、関心なしですね。
このところ養老孟司さんや福岡伸一さんら虫好きの人たちが活躍しているので、すこし元気づけられますね。


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昨日は各地でゲリラ豪雨があったようです。こちら群馬県の片田舎もかなり降りましたね。父母の入院・入居している老人ホームを見舞ったかえり、みるみる空が暗くなりました。4〜5時間も降った後、夜は寒いほど涼しくなりました。福岡なんかだと一晩中暑くてたまらないのですが、田舎にくると夜、涼しくてほっとしますね。


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いま話題のジブリの「風立ちぬ」。まだ封切り直後なんで、見ていませんが、夏休みに入ったら,息子といっしょに見に行きたいと思います(息子はいやがるかもしれ ませんね)。
ところで「風立ちぬ」といったら軽井沢ではありませんか。ちょうど群馬県のはずれの片田舎の、長野県になる直前あたりが実家で、そこに帰省していますから、福岡にもどるまえに、ちょっと半日くらい軽井沢に出かけて、「風立ちぬ巡り」でもしようかと考えています。
そう考えて調べると、ネットには、いろんなことが出ているもので、「堀辰雄の軽井沢を歩く」という、まさにぴったりのページがあるんですね。この「東京紅團団」そうとうディープなサイトですね。

http://www.tokyo-kurenaidan.com/hori-karuizawa1.htm


堀辰雄の軽井沢を歩く_Ⅰ_【ルウベンスの偽画編】

昨日は木曜日の社会学2年生のゼミの前期最終日でした。2年生には参院選前後のことを取材してレポートするようにと課題を出していました。
「ねじれ」「ネット選挙」「投票率」「原発」など、まじめですが、わりと平凡なレポートが多かったと思います。
そこで、数日前に、朝日新聞に出た内田樹の論評を紹介しました。学生は、新聞なんかまず読んでいないから、こういう情報提供も必要なんですね。
まず自分で調べて考えてみる、それがいかに平凡な意見になってしまうかが、全員に報告してもらうと見えてくる、そうした経験のうえで、はじめて違った角度からの議論を新鮮に思うことができる、そういう機会がもっと必要な気がします。


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あっというまに学期末、もうすぐ夏休みですね。
毎年、前期は、気合いをいれて授業にのぞむのですが、だいたい、空転しての空振り、に終わりますね。
いや、じつは、教員が空振りしているだけでなく、学生も、空振りしているのではないか、というところに着眼したのが、舩橋晴俊さんの『社会学をいかに学ぶか』(弘文堂)という教科書です。これ、つかって、毎週やってきて、ちょうど、きょうで読み終わります。はたして、どうだったのかなぁ。空振りをなっとか脱したんだろうか。それとも、やっぱり三球三振だっただろうか。すこしはバットにかすっただろうか。玉はまえにころがったのか。いろいろ心配だなぁ。


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いよいよ学期末、もうすぐ夏休みですね。
きょうは、2年生の社会学ゼミの最終回です。今学期は、舩橋晴俊さんの『社会学をいかに学ぶか』という小さいけれどぴりりとした教科書を使ってきました。この教科書、「大学生のほとんどは、大学に期待しながら、結局、大学らしい学びができず、「空振り」に終わっている。なぜなのか、どうしたら克服できるか」という壮大な目標をもった教科書なんです。さて、はたして、この意図が、学生に伝わったか、どうか。この「空振り」状況が、クリーンヒットとは言わないまでも、バントヒットか、いいあたりの内野ゴロ、くらいになっただろうか。
「きみたちの感想を、著者にわたすから、この教科書を半年つかってみての、そっちょくな意見を書いてきてほしい」と伝えてあります。それが,きょう提出されるのです。楽しみですね。


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学期末です。8月からの夏休みをまえにあわただしい毎日ですね。医療・看護・介護もそうだと思いますが、教育も、相手に合わせていく必要がありますから、時間が読めないことがありますね。昨日は、午前中にレポートの添削をして、午後は授業でレポート返却。ひきつづいて卒論指導。4名の卒論を見ているのですが、ひとりひとり詳しく相談にのっていると4時半からはじめて8時までかかっても終わりません。昨日はノンストップで、疲れちゃいましたね。


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座頭市その後
「加藤周一、座頭市を語る」を見ての学生の感想文。
座頭市を知らない。知っていても、「たけし」がタップダンスしているらしい、くらいしか知らない。勝新太郎は聞いたこともない。
剣の達人だから、サムライとごっちゃになっている。そもそも座頭市は、侠客の世界の話ではなかったかなぁ。
その意味では、やくざ映画の系譜なんじゃないかなぁ。
また、学生にとってサムライというと、サッカーになってしまう。「侍ジャパン」とか、それしか知らない。
オリエンタリズムも、知らない。要するに、日本を知らない、ということなんだろうか・・・


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強烈な暑さの中、社会調査実習は続く
昨日は、強烈な暑さの土曜日でしたが、5人の学生が集まってくれて、天神のNPO法人の事務所で社会調査実習の聞き取りを行いました。
お話しを聞かせてくださったのは、天神、今泉・薬院の民生委員さん、町内会長さんです。
福岡の中心部でも、孤独死や孤立死が起こっているのか。「無縁社会」化しているのか。
民生委員さんのお話しをきくと、そのようなケースは、ぞくぞくと起こっているようです。


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座頭市の文脈
学生に日本社会論をいろいろと読ませてレポートを提出させたところ、日本についての客観的で批判的な考察力が弱まってきているのを感じますね。
そこで、加藤周一の座頭市論。
座頭市は、遠くのことは見えないし、分からない。しかし、問題が近くにやってくると、目にもとまらぬ早さで対応する・・・。1971年の米中接近とその後の日中国交回復にふれて、まさに、座頭市的な対応が、日本外交に起こったと論じています。
日本の頭越しに、米中が国交を回復する。すると突如、昨日までとまったく違った方針転換を行って日中国交回復をする。ここには、まさに座頭市的な日本外交の特徴が表れていると言います。遠くのことは、あっしには関係のないことでござんす、という態度。近くによってくると早業で対処する、これこそ「日本外交の座頭市シンドロームである」と。いろいろ考えちゃいますね。


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ジブリ学術ライブラリー(ジブリはこういうのも出しているんですね)の『日本その心とかたち』。この別巻に「座頭市は日本の生きる道か」だったかな、加藤周一がジブリの鈴木プロデューサーや高畑監督らを前に、150分語るおまけがついてるんです。これ、いいですよ。


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社会学2年生のゼミで、加藤周一が「座頭市」を語る「日本その心と形」の番外編を見ました。これは、ジブリの鈴木プロデューサーや高畑監督をまえにして、加藤周一が、日本の外交とは座頭市そっくりであると語る有名な箇所なんです。
・・・ところが、18人くらいの参加者で、「座頭市」を見たことのある学生は皆無でした。「ラスト・サムライ」を見た者は1人、「たそがれ清兵衛」もとうぜんながら皆無でした。ううーむ。これでは「ラスト・サムライは手のこんだオリエンタリズムである」という説も理解できたかどうか・・・。


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大学院の授業で、秋田県鷹巣町の高齢者福祉(の失敗)に関するドキュメンタリー映画(羽田澄子監督の「ケアタウンたかのす」に関するドキュメンタリーが何本かあります)を観ることにしました。
さて、ビデオは借りることが出来るのですか、再生装置がない! VHSビデオデッキがどこにもない。学生係に学内を探してもらったのですが、学内の教室には、すでに一台もありません。栄枯盛衰、祇園精舎の鐘の音ですかね。つい最近まで、どの家にも、必ず一台はあったはずなのに・・・

かつては、ソニーのベータも使っていました。なかなか良かったんですが、あっというまに消え去りました。ソニーはプライドは高いが、あきらめも早い。あああ、もう二度と再生できないのかなぁ。レーザーディスクというのも買ってもっていましたが(いまだにある)が、これも化石となっています。

アップルはすでにDVDを消し去っているし、いずれは、ディスクという概念が、消滅していくのでしょうか。


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群馬県の片田舎に暮らしている父母が病院に入院したり老人ホームに入居してから、高齢者介護の問題が、具体的に迫ってきました。
つぎつぎに判断しなければならないのですが、おまかせしていると、どんどん事態が悪化していくような時期がありました。
そこで、あらためて真剣に勉強する必要にかられて、三好春樹の本を、このところずっとまとめて読んでいるところです。
これ、いいですね。
医療や介護の学会と、三好春樹に代表される現場の実践者との間には、大きな乖離と相互不信とがあるとも言われています。
まだ、読み始めて数ヶ月、4,5冊読み始めたばかりなので、あまり大きなことは言えませんが、介護の現場から発する三好春樹らの実践知は、とても読み甲斐のあるものですね。厚生労働省の通達やら介護保険の規則やらよりもまずこうした本を集中して読んでみることが大切な気がします。


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宝泉寺川周辺には、いくつも温泉があります。はしごした次の温泉「壁湯温泉」は、川にでっぱった巨岩のへこみに、お湯がわき出る秘湯。ここも川べりで、川をみながら温泉にひたります。ぬる湯だから、みんな入ったまま出ない。ふつうは、2時間入り続けるそうです!

 


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