From the monthly archives: "4月 2018"

九州大学・箱崎理系キャンパスの食堂前にある「ナンジャモンジャ」が満開のピークを迎えています。驚くほど見事な満開です。そして、これまた悲しいことですが、九州大学の移転にともなって、このナンジャモンジャも、今回が最後の艶姿ということになると思います。


 

 

東京大学で今学期、開講される「高齢社会特論」のひとつ「高齢社会の国際比較」で6月6日に授業を受け持つことになりました。準備を始めていますが、105分の中に、何をどれだけ盛り込むのか、難しいですね。しかし平凡な一般論ではなく、もう一歩踏み込んだ内容にすべく頭をひねっているところです。


一番大きい教室を割り当てられたので入念に準備をしていった授業。昨年は2階席まで学生があふれるくらいの学生が来てくれました。今年もと意気込んでいくと、なんと、昨年の四分の一くらいに激減してしまいました。シラバスをまじめに書かなかったからなのか、時間帯がひとつずれたせいなのか、昨年は話題を山盛りにしすぎたためか、毎週コメントを書いてもらったりしたせいなのか、はたまた……いずれにせよ、ほろ苦い新学期の第一回になりました。でも、出席してくれた学生の感想文はどれも好意的でした(批判的なコメントも若干ありましたが)。中には驚くような深いコメントや意見もあって大いに勇気づけられ、励まされました。授業は、ライブと同じ。出席者の反応によって、授業のノリや出来や意気込みも様々に影響されるものです。
さて、箱崎のクラシックな大講義室で授業するのも、移転にともなって、これが最後の機会かと思うと、ちょっと感慨深いものがありました。


伊都キャンパスから新2年生が、文学部・社会学・地域福祉社会学講座に進学してきました。伊都と箱崎と、二つのキャンパスに別れているのも、今回かぎり。来年からは、伊都キャンパス一貫となります。いいのだか、わるいのだか。
それにしても見るたびに、この桜も、今回が見納めだ、と思ってしまうのです。この夏に大学が移転したとたん、建物だけでなく、桜も伐採されて跡形もなくなってしまうことでしょう。古びて不便ですが、みょうに懐かしいようなこのキャンパスが使われるのも、この夏までです。


この桜も、これが見納めです

新2年生は定員一杯の16名が進学してきました。みんな眼がきらきらしていますね。

3月20日は九州大学の卒業式でした。文学部社会学・地域福祉社会学の学生たちも巣立っていきました。今年の顕著な特徴は男子が10人とが多かったこと、ほとんどの男子が出身県や地元の県庁や市役所の公務員になること。ひとりはプロのミュージシャンになるそうです。すごいですね。男子二人と女子一人が大学院進学。女子のほうは公務員ゼロでほとんどみんな民間の会社へ。東京などへ勝負にいくんだそうです。好対照ですね。