From the monthly archives: "7月 2023"

福岡市博物館で開催中の「鈴木敏夫とジブリ展」に行ってきました。小学校などの夏休みが始まる前にと思っていたのですがすでに相当混雑していました。ひとつひとつ見ていくと相当マニアックな展示なのに外国人も含めて多くの若者たちが熱心に見ています。展示されているものも不思議なのですが、断捨離ブームの現代、いったい誰がどうやってこんな昔の資料を保存していたかと驚いてしまいます。文化人類学者の梅棹忠夫も家族が幼年期からの彼の作品をたんねんに保存していたらしいですが、あれは家族あってのこと。鈴木敏夫さんは、ご家族なのかご自分なのか、あるいは両方なのか。それにしても、ありえないような資料の数々でした。


福祉社会学会の機関誌『福祉社会学研究』№20が発刊されました。安立清史の著書『21世紀の《想像の共同体》─ボランティアの原理 非営利の可能性』(弦書房、2021)への書評(佐藤恵さん)と、桜井政成さんの『福祉NPO ・社会的企業の経済社会学』(明石書店)への安立清史の書評が、ともに掲載されています。


先週、祇園祭りのはじまる盛夏の京都・同志社大学で「福祉社会学会」大会がありました。御所の北、冷泉家を囲むように旧薩摩藩邸あとにたつ同志社大学での福祉社会学会設立20周年のシンポジウムでした。この20年、あっというまでした。「社会福祉学」ではない「福祉社会学」を確立しようとされた初代会長の副田義也先生を偲ぶシンポジウムでは、私もいくつか発言させていただきました。