From the monthly archives: "3月 2015"
表象文化論の小林康夫さんの最終講義
明日はいよいよ九州大学の卒業式ですね。その前に東京大学駒場キャンパスでの表象文化論の小林康夫さんの最終講義に出席してきました。私は個人的にはご縁があったわけではないですが『知の技法』などは読んでいましたし、何より友人の仏文の野崎歓くんのご同僚だったということもあって、いっしょに出席してきました。すごいですねぇ。ホールが満席、ついには立ち見まで出ました。階段に人が座り込んでいる。こんなに大盛況な最終講義は見たことがない。幸せな人ですねぇ。自分のやってきたことに自信をもって「最終講義」でそれを語れるというだけでも希有なことですが、これほど満員の観衆を集めることが出来たというのも人徳なんでしょうか。
NHKのラジオ第2放送「社会福祉セミナー」で出演した回が放送されます
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福岡で鍋山徹さんの講演会がありました
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福岡で鍋山徹さん(元・日本政策投資銀行、現・日本経済研究所)の講演会がありました。鍋山徹さんとは、今から10年くらい前、彼が福岡支店に勤務していたときに知り合って、ずいぶん勉強させてもらいました。日本政策投資銀行や九州経済調査協会の方々とともに、別府に出かけて「竹瓦温泉」のディープさを教えてもらったり、夜の別府温泉街の路地裏歩きツアーにいっしょに参加したこと、北九州にあったNPO「まちのカルシウム工房」をいっしょに訪問したことなど、いろいろと思い出深いことばかりですね。鍋山徹さんは、その後、TVのコメンテーターをされたりご活躍のご様子。そういえば、別府八湯を情熱的に紹介してくださった当時・政策投資銀行大分支店の牧野さんは、その後、長野県飯田市の市長さんになられたのでした。
「弁当最後の日」
何であれ、今まで便利にしていたものが無くなっていく、可能だったものが不可能になっていく、というのは寂しいものです。
突然、それはやってきました。今回のそれは「配達弁当」です。
大学が移転を開始して以来、この箱崎の街はどんどんさびれていくようです。大学の外にでていっても、あまり食堂もありません。そこで、この数年は、研究室まで配達してくれる弁当屋さんに注文しつづけてきました。一週間ぶんまとめて注文しておくと、お昼には研究室まで配達してくれるのです。容器はその日に回収していきますし、月末にまとめて支払えばよくて、一食400円くらいだから、安くて便利。大学に来る時は、こうして部屋から一歩も出ずとも、弁当がやってきてくれて・・・という至便な生活でした。
それが、突然、終わるそうです。九州大学も文系を残して大半がすでに伊都キャンパスへと移転してしまって、弁当屋さんもそちらに比重を移していくのでしょうか。「弁当最後の日」。なんだか寂しいものですね。
インフォメーション
安立清史(「超高齢社会研究所」代表、九州大学名誉教授)のホームページとブログです──新著『福祉の起原』(弦書房)が出版されました。これまで『超高齢社会の乗り越え方』、『21世紀の《想像の共同体》─ボランティアの原理 非営利の可能性』、『ボランティアと有償ボランティア』(弦書房)、『福祉NPOの社会学』(東京大学出版会)などの著書があります。「超高齢社会研究所」代表をつとめています。https://aging-society.jp/ 参照
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