福岡市総合図書館シネラで「ジョージア(旧称グルジア)映画祭」が開催されており、かねてより観たかったギオルギ・シェンゲラヤ監督の映画「ピロスマニ」(1969)を観ることができました。おまけに岩波ホール時代に出会ってからずっと担当してきたというはらだたけひろさんの映画と同じくらい長尺の話とともに。この映画とりわけ前半部がすごいです。シュールでありながら、まるで柳田國男の語る近代のはじまる直前の物語のようです。椎葉村や遠野郷もかつては、このようだったのではないかと思わせるような、めくるめく神話的な世界。美智子さんがお忍びで観にこられたというのもなるほどと納得です。


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