From the monthly archives: "9月 2015"

今年も大分県日田市大山町の「ひびきの郷」にて一泊二日の安立ゼミ合宿をおこないました。総支配人の緒方さんのコーディネートで、今年も大山町の最高地点にお一人で自給自足に近い有機農業をいとなんでおられる八幡さんを訪ねて、サツマイモの甘さやニホンミツバチに驚いたりしたあと、緒方さんの長年の経験に裏打ちされた地方創生についてのレクチャー。絶景の温泉に入ったあとは、「進撃の巨人」の作者諫山さんの父上(諫山さんは大山町出身)やアイダホから来られて公民館長をしているR.ワトソンさんなどの豪華なゲストとともにこれまた豪華な夕食。その後、学生たちは柳川フィールドワークの成果をパワポで報告しました。それにたいして暖かいけれど鋭いコメントがびんびん返ってきて、とてもスリリングで有益な一晩になりました。そのあとは離れの大広間で深夜まで。今年も、合宿初日、こってりと濃厚なものになりました。


 

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明日から安立ゼミ合宿です。昨年と同じく大分県日田市大山町の「ひびきの郷」に宿泊して大山町の町づくりフィールドワークや関係者へのヒアリング、ディスカッションなどを予定しています。今年は、地方消滅・地方創生などというかけ声が喧しい中、長年地道に町おこしに取り組んでこられた大山町のことが、ますます参考になるのではないかと思います。残念なのは学生の参加がゼミ全体の半分くらいになってしまったこと。今年は就活時期がずれこんで、まだ就活中の学生もいるし、すでに内定式とか事前研修とかというのもいます。夏休みといってもみんな忙しいのですね。(写真は昨年のもの)。


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「若い頃のボランティア活動が人生を豊かにする」
・期日 平成27年10月4日(日) 午後1時開場 1時30分開演~3時30分終了予定
・会場 福岡市中央市民センターホール

・主催 シニアフレンズ福岡ボランティア協議会 ・共催 福岡市 ・後援 福岡県
・基調講演 九州大学大学院人間環境学研究院教授 安立清史氏


シンポジウム・チラシ

昨日は「敬老の日」でした。よりによってこの日に、福岡市城南区茶山にある小規模特別養護老人ホーム「よりあいの森」を訪問させていただきました。施設長の村瀬孝生さんにご無理を言って私たち(関西学院大学の牧里毎治先生を中心とする研究者チーム)の訪問を受け入れていただきました。新しい施設の見学だけでなく、村瀬孝生さんには長時間にわたってお話を聞かせていただきました。村瀬孝生さんのお話、とてつもなく深くて面白くて興味深かったですね。


 

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早稲田大学で開催された日本社会学会に、ちょっとしたサプライズがありました。若手フォーラム企画に、若手の研究者院生の質問を受ける役割で、見田宗介先生が登場されたのです。御年78歳、かなりのご高齢で、白内障を患っておられてかなり目も不自由になられたのに、若手の質問を次々にさばいて3時間以上。矍鑠という形容詞が不自然なくらい、若々しいお姿でした。すごいですね。


見田宗介先生

 

歴史にもおさらば、記憶にもおさらば
鈴木忠志の利賀村での演劇で「世界の果てからこんにちは」でも「トロイアの女」でも、象徴的なリフレインのように「歴史にもおさらば・・・記憶にもおさらば・・・」というベケットのセリフがくり返される。
ああそうだ。今、ニッポン国で進められている様々なことは、まさに「歴史にもおさらば・・・記憶にもおさらば・・・」というベケットのセリフを、潜在意識として反復しているのではないか。TVでも映画でもなく演劇だからこそ、歴史にもおさらば、記憶にもおさらば、という投げかけが染み込んでくるのだろうか。


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今年は夏のはじめが猛暑、後半は台風つづきで秋の気配が早い・・・富山の奥地・利賀村では蕎麦の花が満開でした。民宿のおじいさんは、今年は暑くて眠れないことがなかったと言っていました。それにしても一晩に1000人以上がやってくるサマーフェスティヴァルが終わると、きゅうに秋がやってきたという寂しさがつのることでしょうね。


 

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今年の利賀村のSCOTサマーシーズンでは「連続講座」も充実していた。とくに大澤真幸さんは、モーツァルトの「フィガロの結婚」とロッシーニの「セビリアの理髪師」という2人のフィガロを対比させながら「革命の否認・敗戦の否認」へと問題提起し、三島由紀夫の「奇妙なオチ」、説明のつかない自殺の原因を探ってゆき、ついに「手本はギリシア」、現在の閉塞を打破するためにも「憲法九条」をギリシアのように「資本主義や国民国家を突破するために活用する」シュールな提案へとなだれ込む・・・こう書いてみると、講演を聴いていない人には全然理解できないだろうが、聴いていると・・・まさにそのとおり、この方法しかない、と思わせるものだった。


すこっとSCOTサマー 

富山の山奥の利賀村から戻ってきました。鈴木忠志のSCOT夏のシーズンが終わると、今年の夏も終わったという思いがひとしおです。
今年はSCOTが利賀村に移住して40周年だそうです。壮大な花火のある野外劇「世界の果てからこんにちは」には一晩でなんと1千人が入場したそうです。
「ニッポンがお亡くなりに・・・」という有名なセリフのあるこの野外劇、25年前から上演されているそうですが、ますますそのリアリティが高まってきています。観客は、いま、この日本で起こっていることの演劇化のように、受け取っているのではないでしょうか。鈴木忠志さんのトークでも、花火は戦争の空襲・空爆のメタファーであり、カミカゼ特攻隊の閃光、迎撃と墜落でもあると説明されていました。鈴木忠志さんも、静岡・清水で艦砲射撃や空襲を身近に経験されたのだそうです。


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昨日は福岡を代表する高齢者介護の「宅老所よりあい」が城南区茶山に開設した小規模特別養護老人ホーム「よりあいの森」を訪問して、施設長の村瀬孝生さんと打ち合わせをしてきました。おりしも、「宅老所よりあい」を立ち上げた下村恵美子さんが引退するとのことで、にぎやかな引退式(?)ならぬ引退記念芸能大会になだれこんでいました。


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