From the monthly archives: "11月 2015"

「地方消滅」時代の消滅可能性自治体896のうちのひとつに数え上げられた柳川市。そこで始まった「柳川市定住促進若者会議」。私もこの委員会の会長として関わりましたが、あしかけ2年間にわたる会議が終了しました。昨日はその最終回の会議が開かれ市長への答申案が審議されました。これから最終調整をへて、来月末に市長に答申します。途中から「地方創生」事業なるものが主役になってしまって、若者の定住政策は、なんだかちょっと脇に追いやられた感がなきにしもあらず。でも、大学生と高校生の意識調査や学生のフィールドワークなど、様々なことができました。いや、学生たちの活動はこれからが本番です。


 柳川市

昨日(2015/11/22)は西南学院大学で「ブックオカ」企画の亀山郁夫講演会がありました。ドストエフスキーは読んでないけど、彼のドストエフスキー論は面白い。たっぷり2時間、ドストエフスキーだけでなく、それ以上のことを、いろいろと考えさせてくれるのです。


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西新には、貝原益軒の墓所のある金龍寺もあります。

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坂口光一先生が主催する「糸島ジモト学」第2回に参加してきました。芥屋の町歩きのあと、ライブアップ・ケヤでのワークショップ。しめくくりのコメンテーターを仰せつかっていたので、「地方」ではない「地域」でもない、ジモトとは何か、というお話しをさせていただきました。
芥屋のフィールドワークでは、かつての集落の共同生活、廃屋と空き地、共同風呂の痕跡、多くの新しい別荘とその後、そして毎日こられる80歳になんなんとする移動販売車のおばあちゃんなど、多くの風景や光景に出会いました。
移住と定住、新たな住民と旧来の集落、地方と地元、そして新しいジモト作りなど、様々なことを考えさせられました。


 

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プルースト研究の日本における第一人者(世界的にも有名らしい)と言われる一橋大学の中野知律さんが、九州大学の仏文での集中講義のために来福されました。じつは、中野知律さん、大学一年生の時のクラスメートなんです。じつに37年ぶりくらいに、再開しました。30年以上まえのことなのに、自分の大学生時代の同級生は、その声も顔も、すぐに思い出せるものなんですね。不思議です。
九州大学文学部仏文研究室の学生さんたちといっしょに記念撮影をさせていただきました。


中野知律さん (2)

中野知律さん (3)

昨日の福岡ユネスコ・アジア文化講演会は盛会でした。
テッサ・モーリス=スズキさんの論点は鋭かったですね。まさに「歴史戦争」は「教科書問題」が発生して時から顕在化し、現在にいたるまで、日韓中の問題の震源になっています。相互に「歴史教育」を過激にエスカレートさせていく現在の行方がどんなに危険か、テッサさんは問題提起しました。そしてひとつの道として「歴史する doing history」を示されました。
その後の、姜尚中さんとテッサ・モーリス=スズキさんとの対談で、姜尚中さんは「このままでは、これからますます歴史戦が激しくなる」として、おりしもフランス・パリでのテロリズムにふれながら、歴史の問題への展望を示されました。「会津は、まだ戊辰戦争のことを覚えている。アメリカではいまだ南北戦争のことがありありと現前している。そんなにかんたんに戦争の記憶が消えるわけがない」として、テッサさんととともに「謝罪して終わり」というわけにはいかない、いやむしろ「謝罪してかえって、和解から遠ざかり、逆コースに入り込む」メカニズムについて語られました。なるほど、そうだなぁ。
終わりが終わりでなく、逆の始まりの合図になってしまう悲劇は、なんとしても避けたいですね。それには感情でなく理解が必要なのだ、と語られたように思います。


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2015年11月14日に開催される「福岡ユネスコ・アジア文化講演会・生きている歴史、繋ぐ記憶」のために、テッサ・モーリス=スズキさんが来福されましたので歓迎会をいたしました。テッサさんの最近の著書を読んでいますが、素晴らしいものです。現在の日本のマスメディアなどが、まっさきに、このテッサさんから学ばねばならないと思います。姜尚中さんとの対談もあります。これは必見ですね。


 

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今年も大学の中庭の楷の樹の紅葉が始まりました。2年後に移転が予定されているので、この楷の樹はどうなるのだろうと、多くの人たちが心配されていました。なんとか移転費用の中にこの樹木の移植もはいました。やれやれ。ところが・・・移植のために、来春早々に刈り込んで、根回しを始めるとのことです。この立派な樹木が、わずか2メートル半に刈り込まれて移植されるとのこと・・・なんだか、ほっとしたとたんに落胆させられたようなニュースでした。したがって、このような立派な姿で、この地で、この樹木の紅葉を見るのも、今年が最後になるのです。


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今週末には姜尚中さんが、テッサ・モーリス=スズキさんとの対談のために来福されます。おりしも社会学者・大澤真幸さんが『Thiking O』13号で、姜尚中さんと 対談されています。これが、ものすごく面白い。面白くて深く考えさせられます。憲法9条の問題と課題について、先日の、東京自由大学での話と共通していますが、とても示唆に富んだものだと思います。


 

大澤真幸と姜尚中

昨日(2015年11月7日)の西南学院大学での李承雨さんの講演と若松英輔さんとの対話は、とても良かったですね。とくに若松英輔さん、昨年も福岡ユネスコ協会で来ていただきしたが、とてもよかった。じっくりと深まるよう、説得的に、表層的でなく、お話しされますね。


 

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2015年11月8日の朝は福岡マラソン。コースが近くなので見に行ったら、すごい。1万人以上が参加するらしいです。スタート地点から10分ほどの距離のところで見たんですが、ランナーが延々と途切れない。45分以上たってもまだまだ延々つづいていました。


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交通規制で都心の福岡もこんなに

私たちは宮崎県・五ヶ瀬中等教育学校のスーパーグローバル・ハイスクール事業の高齢社会プロジェクトに協力しています。11月3日には、はるばる五ヶ瀬中等教育学校から生徒さんたちがハワイでの研修の報告に来られて、安立ゼミの学生たちと交流しました。私はあいにく東京だったので、高野和良先生にアドバイザーをお願いしました。みなさん楽しそうです。


 

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昨夕(2015年11月1日)、西南学院大学で開催された「首相官邸の前で」(小熊英二監督)上映会に行ってきました。氷雨の降る日曜の夕方にも関わらず、会場は8割以上の入りで熱かったですね。上映のあとの、中沢けいさんによる「トーク・シェア」というのも良かったですね。なるほど、ネット上で細切れに見るのでなく2時間の全体を共有するための上映会なんですね。大学の教室での上映会でしたが、ちょっぴり映画館の雰囲気もありましたね。


 

小熊英二

2015年10月31日、学生たちとともに、糸島「けやきの杜」で行われた「糸島ジモト学」の第一回めに参加してきました。ジモトの仙人、坂口光一さんとファシリテーターの辻さんのリードで、みんな、それぞれに「ジモトづくりのための移住」について語り合いました。糸島、なかなかディープですね。


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