From the monthly archives: "4月 2019"

「連休疲れ」というコトバがよぎりました。図書館にいくと朝から駐車場まちの行列です。びっくりです。こんなこと、あまりない。家族連れで近場でということなのでしょうか。せっかくの機会なので、こういう機会には、普段、読めない本とか、観ない映画を観ることにしました。まず手始めにベルイマンの映画です。先々月「シネラ」でまとめて10本くらいスウェーデン映画を観て、たいへん面白かったのでその続きで。レンタルを探すとけっこうあります。「第7の封印」「魔術師」「ペルソナ」「鏡の中にあるごとく」など。どれもたいへん興味深いものですね。(写真は数日前の近くの大濠公園の藤棚。今年は藤の当たり年のようです)


5月21日に、福岡国際会議場で「病院ボランティアは、これから、どこへ向かうのか」と題して、日本病院ボランティア協会の福岡研修会でお話しをすることになりました。日本病院ボランティア協会の松本さんと打ち合わせしましたが、まだまだ申し込み可能だそうですので、ご関心のある方は、ぜひ、どうぞ。


ほぼ30年ぶりくらいに京都・修学院離宮を再訪しました。ここは宮内庁管理で事前の予約制です。かつては葉書で応募する仕組みだったと記憶します。現在はWebの上から申請できるのでだいぶ敷居が低くなりました。叡電の修学院駅から歩いて山のほうへ。こんなに遠かったっけ、というくらいありました。さらに宮内庁の案内の人とともに、離宮の中に入って下離宮、中離宮、上離宮とめぐっていくのですが、それぞれの間がかなりあって、ほとんど畑なのです。近くの農家の人たちが耕しているそうです。おおよそ3キロくらいのコースを一巡します。この日は、日差しが強く夏日に近くて暑かったですね。


研究会で京都・大阪に出かけました。京都・祇園白川あたりには、まだしだれ桜が残っていました。それにしても、ものすごい外国人観光客の数です。夕方、錦市場に行ったら、ほぼ外国人観光客の方々で通り抜けるのに一苦労しました。すごい盛況ですね。


春のこの時期、東京の北の丸公園や千鳥ヶ淵は、桜など多くの花々に包まれます。周囲には、まるで秘密の花園のような美しい場所が、いくつも出現します。この時期ならではの一瞬の魔法のようなものですね。


2コマ連続のゼミの後半は「書くこと」についての演習となります。このところ、学生が長い文章を書けなくなっているように危惧されるので、卒論の基礎訓練もかねて。そして加藤典洋の『言語表現法講義』みたいなことをめざしたいと思って。まずは「書くこと」の基本として木下是雄『理科系の作文技術』、野口悠紀雄『超文章法』、清水幾太郎『論文の書き方』などを演習で取り上げて、書くことについての実戦演習ができたら良いなと思っています。


新学期が始まりました。例年思うのですが、新学期はいいですね。みんな若葉のように新鮮で、なんでもがぶがぶ呑み込んでいきそうです。さて鉄は熱いうちに打てとばかり、さっそくいくつかチャレンジングなことを試みます。まず進学してきた2年生のゼミでは2コマ連続の授業をします。前半は出たばかりの大澤真幸『社会学史』を読むことにしました。編集者を前にレクチャーしたものを本にしたというだけあって分厚い大冊ですが、分かりやすいし面白い。長年、社会学をやってきた者が読んでも新しい発見が多々あります。なにしろ「フロイトも社会学者だった」ですかね。600頁以上あるので半年ですべて読めるかどうか……いや、全部を読むことが大切なことではないので。社会学入門として、その面白さや奥深さを分かってもらえば良いなと思います。


安立清史
社会福祉法人改革のあと社会福祉法人はどこへ向かうか─P.ドラッカーの「非営利組織の経営」論からの示唆─
『社会福祉法人制度改革の展望と課題』pp.159-174

安立清史
日本の非営利セクターはどこに向かうか───レスター・サラモンの「第三者による政府」論からの示唆───
『社会福祉法人制度改革の展望と課題』pp.175-192


最近の著作・論文を更新しました。 

安立清史
「介護」の先の《介護》はどこにあるか
『共生社会学』Vol.9 pp.105-113

安立清史
「地元意識」という謎─大学生の地元意識に関する因子分析
『共生社会学』Vol.9 pp.155-123

安立清史・黒木邦弘・高嵜浩平(共著)
熊本地震における高齢者介護福祉施設への外部からの支援の実態と課題
『共生社会学』Vol.9 pp.125-137

小川全夫・安立清史(共著)
自然災害と高齢者介護の課題─社会資源としての介護施設
『共生社会学』Vol.9 pp.139-151