From the monthly archives: "8月 2008"

旧小津安二郎邸


2008/10/30

 晩夏に鎌倉を歩いた。湘南国際村でスクーリングをする用事があるので、毎年、鎌倉を訪れるのだ。毎回、テーマを決めて歩くことにしている。今年のテーマは、小林秀雄の「山の上の家」と小津安二郎の旧宅をを探し当てることだった。
 北鎌倉と言えば、私には小津安二郎の映画のイメージと切り離すことが出来ない。
 毎年、北鎌倉を通るたびに、ああ、小津安二郎の世界が、まだここには残っている、と感じる。
 その小津安二郎が晩年住んだのが北鎌倉である。様々な資料やガイドブックによれば、その家は、北鎌倉の浄智寺近くにあるはずである。しかし手がかりがな い。そこに『小津安二郎をたどる東京・鎌倉散歩』(貴田庄、青春出版社)が現れた。ここに決定的な事実が記されている。すなわち小津安二郎宅は、有名な日 本画家の隣だというのである。これで手がかりがつかめた。
 歩けば、それはあっさりと発見できた。しかし現在は小津とは関係のない人が住んでいるということで、さっと外から眺めるにとどめる。



浄智寺の周辺


ここが旧小津安二郎邸の入り口となる


こんなに小さなトンネルを抜けていくことになる。ディープだ。


トンネルの向こうにはこのような世界が広がっていた。どちらかが旧小津安二郎邸だと思われる。


浄智寺の世界


こんな世界は京都でも、なかなか見つからないだろう。


浄智寺境内



東京物語の風景