From the monthly archives: "8月 2013"

明後日からの富山県利賀村に備えて、鈴木忠志対談集『〈私たち〉は必要とされるのか』を読む、といっても大澤真幸くんとの対談のところだけしかまだ読んでいない。しかし、これはなかなかに凄い対談集である。面白い。利賀村のSCOTに期待高まる。
http://www.scot-suzukicompany.com/


利賀村3

鈴木忠志

 

利賀村・鈴木忠志・SCOT
私たちの世代は、学生時代に、小劇場の黄金時代を経験しています。
寺山修司の天井桟敷、唐十郎の状況劇場(赤テント)、佐藤信の黒テント、野田秀樹の劇団夢の遊民社・・・どれも素晴らしかったなぁ。思い出すだけでわくわくしちゃいますね。
そんな中で、鈴木忠志の劇団「早稲田小劇場」は、見たことがありませんでした。なにしろ富山県の山奥の利賀村に拠点を移しちゃったんですから。
さて、その鈴木忠志はSCOTと名前をかえて、利賀村でずっとやっていたんですね。
縁あって、社会学者の大澤真幸くんが、鈴木忠志さんと対談したりして、大注目してるんですよ。今年は、ぜひSCOTの利賀村に行こうと誘ってくれたので、今週末、行くことにしました。
でも、富山県の山奥の利賀村・・・九州からは遠いんです。まず名古屋に出て、それから翌朝のバスで4,5時間かけて利賀村に行くことにしました。
台風で大雨になったりしないでほしい・・・。


利賀村

利賀村

SCOT

SCOT

利賀村

利賀村

9月7日(土)、同じ日に、ハーバード大学のエズラ・ヴォーゲル講演会があるんですね。
エズラ・ヴォーゲル先生は、アメリカの日本研究および中国研究の第一人者ですね。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という有名な(ちょっと皮肉っぽくいえば悪名高い)本でも有名ですね。
私は、元東京工業大学教授の橋爪大三郎さんが、ハーバード大学に留学していた時に、橋爪さんを訪ねてハーバード大学を訪問して、エズラ・ヴォーゲル先生にもお会いしたんです。だいぶご高齢ですが、いまだに、毎朝、日本語や中国語の勉強をされているそうです。


ボーゲル講演会

福岡市の「宅老所よりあい」が,9月7日(土)、詩人の谷川俊太郎さんとDiVa(ディーヴァ)をお招きして、西南学院大学チャペルでチャリティコンサートを行うそうです。題して、「みんなで老人ホームをつくるぞ!チャリティコンサート」だそうです。
http://yoriainomori.com/?page_id=335


「宅老所よりあい」コンサート

 

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ヨセミテは、ようやく鎮火に向かっているようですね。ここはたしかジョン・ミューアが、大統領セオドル・ルーズベルトを説得して世界初の国立公園になったところではなかったでしょうか。昔は巨大なセコイアをくりぬいたりして、とんでもないこともしていたんですね。


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ヨセミテは、なにしろ広大な国立公園だから、なかではコヨーテとか、すぐ近くに出てくるところです。


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「人工衛星から捉えたヨセミテ国立公園周辺の大規模な山火事(8月24日現在 出典: NASA)」
いよいよ宇宙からも見えるくらいにすごくなってしまった……


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ヨセミテ、森林火事
アメリカabcニュースを見ていると、ここ数日のトップニュースは、ヨセミテ国立公園の山火事ですね。かなり大規模な山火事にさらされているらしいです。ヨセミテに行ったのは、もう10年ほども前(2004年)のことになります。サンフランシスコからレンタカーで行ったのですが、遠かったですね。ほんとうに、はるばるという気持ちがしました。4月だったのですが、ジャイアントセコイアの森を巡っているうちに雪に降られて、周囲には誰もいないから、広大な森のなかで道を見失って遭難するのではないかと恐怖に襲われたのを思い出しました。それほど巨大な森ですが、むかしから、落雷や山火事にさらされてきているはずですから、なんとか生き延びてほしいですね。


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谷川健一さんが逝去されたそうです。
谷川健一さんに心酔している元毎日新聞学芸部OBの方々と、昨年の9月、奄美大島の祭事を見にいきました。その間中、案内してくださっかその方は、谷川健一さんについて、熱く語り続けていましたね。私も、『渚の思想』など数冊は読んでいきましたが、奄美大島はじめ、南島の青の世界に深くこだわっていた方でしたね。
その導きの糸が「地名」で、「日本地名研究所」などの活動を熱く語っておられるのを、ポッドキャストで聴くことができます。
「ラジオ版学問ノススメ」アーカイブ(www.jfn.co.jp/susume/y2006/‎)ですね。


谷川健一

谷川健一

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8月にはいってじつに久しぶりの雨です。
かなり強い雨ですが、昨日から、まるで秋の長雨のようになっています。
なんだか、いきなり夏の終わりを感じさせますね。
めっきり蝉の鳴き声も聞こえなくなりました。
こうして秋のモードに入っていくのでしょうか。


せみ

せみ

くまぜみ

くまぜみ

はんみょう

はんみょう

映画の「風立ちぬ」と小説の「風立ちぬ」
映画の「風立ちぬ」のメインストーリーは、小説の「風立ちぬ」と、ほとんど無関係な独立したものですね。
やっぱりこれは堀辰雄では、映画として成り立たないんですよね。
だって小説の「風立ちぬ」のほうでは、主人公は、ふたりとも現実から遊離していて、高原にくらす高等遊民みたいで、いまとなっては、誰も感情移入できないでしょうからね。
映画では、貧しいテクノロジーの後進国が、チームワークで支え合いながら、必死になって努力して、その中から一人の天才がすっくと立ち上がってきて、自分や家族を顧みず、私心を捨ててとことん尽くして、何かを達成していくサクセスストーリー・・・
しかしそのサクセスは、ほんとうに何のためのサクセスだったのか。
「私のつくった飛行機は、一機も戻ってきませんでした」というところが泣かせますね。
まるで「坂の上の雲」そっくりのストーリー展開なんですね。


かぜ

かぜ

「群像」9月号に、高橋たか子の追悼文が出ていました。
読んでびっくりしたのですが、舞踏評論家の鈴木晶という人が、唯一の関係者というか「代理人」をつとめていたんですね。その驚愕のエピソードが語られていました。群像、だけでなく、ブログにも公開されているので、紹介します。
晩年のエピソードの3つめ、年長の女性作家Sさんとは誰だろう。瀬戸内寂聴さん、ではないだろうか・・・

 

「風立ちぬ」観てきました。
いいですね。
映画館だと、画面が美しい。これまでにない繊細さと美しさ、風景の綺麗さでしたね。
音声は、モノラルにしたらしいですが、これは、ちょっとですね。
空の広がりとか滑空感が、音場から出てきません。これら、ちょっと、残念。
ところで、堀辰雄は、話の本題に、ぜんぜん関係なくて、これは堀越次郎の人生なんですね。
奥さんとの恋愛部分だけ、堀辰雄風、に仕立ててあるだけなんだ。
でも、まぁ、それはよしとしましょう。
これ、いいですね。
子どもは、ふうーん、と言っただけでしたけど。


風たちぬ

風たちぬ

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あれよあれよというまに群馬県・前橋育英が夏の甲子園に優勝してしまいました。
うちの奥さんや親族は宮崎なので、白い目でこちらを見ています。
夕刊を見ると、イチローが4千本安打達成。
きょうは、野球の日、なんでしょうね。
昔は、スポーツと言えば、やっばり野球でしたからね。
でも、今、見ると、野球というのは、9人対9人と言いながら、映像で出てくるのは、投手と打者と捕手ですね。この3者の心理戦と勝負が延々と続きますね。サッカーのような、11人と11人とが全体に散らばってわわわっーといくのと、やっぱり、何か質的な違いを感じますね。野球が、世界のスポーツにならないのは(そして、局地的に、日本やアジアやアメリカで愛好されるのは)、やっぱり理由があるようにも思われますね。


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真夏の甲子園が決勝戦だ。
おまけに、宮崎 vs.群馬らしい。
これはまずい。
奥さんは宮崎出身、私は群馬出身だ。
ふだん、野球の試合は見ないのだけれど、ついつい、群馬に肩入れしてしまう。
あいだにはされまた子どもが、いったりきたり。どちらかというと奥さん派になっている。


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黒沢清監督の「トウキョウソナタ」を観ました。
ううーむ。
リストラ、不況、グローバル化、家族崩壊、どれもリアルで怖い話でがつんとくるのですが、どうも後味がよくない。どうにも救いがない。おわりの場面の子どもの天才的なピアノ演奏の場面も、さっぱりリアリティもないし、救いにもなっていない。
はんめん、リストラにあったあとの中高年男たちの絶望的なあがきは、こわいくらい真に迫っていた。しかし、さて、この監督の作品をもっと観たいか、といわれたら、ううーん、もういい、というだろう。


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瀬戸内 寂聴と藤原 新也 『若き日に薔薇を摘め 』 を読みました。
藤原新也の著作は、ほぼ読んでいるのですが、今回のこれは往復書簡になっているのですが、内容は「?」ですね。「the 寂聴」という雑誌(そんなものが出ていたのですね)に掲載されたものらしいです。雑誌の中の連載ものとしてならまだしも、往復書簡だけが単行本になってもねぇ。藤原新也の写真も入っていないし。さてさて・・・。


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桜島の大噴火は、たいへんそうですね。
つい先日まで帰省していた宮崎・都城も、霧島・新燃岳の大噴火で、火山灰にさらされてたいへんだったのは、つい1,2年前です。
史上最高気温が続出のこの夏といい、大噴火といい、ちょっと心配な地球環境変動ですね。


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福岡アメリカ領事館と日米教育委員会 /フルブライト・ジャパンによる留学相談会があるそうです。

http://japan2.usembassy.gov/fukuoka/j/fj-20130823-EducationUSAInv

 

数年前にミシガン大学から留学してきた、デイビッド・ウェルズくんが、このフルブライトの留学プログラムでやってきたんですね。いま、かれは米国・国務省のインターンとして就活しているようですよ。


フルブライト

宮崎・都城から鹿児島側へ下ったあと、天降川(あもりがわ)をさかのぼって、温泉に浸ってから、高速にのって福岡に戻ってきました。
天降川周辺は、じつに多くの温泉があります。有名なところで、妙見温泉、安楽温泉、塩浸温泉などありますね。そう、このルートは、坂本龍馬がお良さんと新婚旅行に出かけた道筋と言われています。さて今回はこの中から鹿児島の温泉通の友人のお薦めにしたがって「日の出温泉・きのこの里」に入ってきました。ここは手打ちそばもおいしかったですね。そして温泉がわずか200円、かなりディープですね。温泉も濃いです。温泉でほぐれてしまったので、帰りの300キロ近い運転がきつかったぁ。


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きのこのさと

きのこのさと