日本NPO学会大会で報告しました。大会初日の朝イチ、しかも大雨の降る中でしたが意外にも多くの人に聞いていただけました。「官」や「私」に呑み込まれない「公」は可能なのか?という企画パネルで、私は「官と民からいかにして公共が可能か─レスター・サラモンの「第三者による政府」理論の再検討」を報告しました。いまだにレスター・サラモンなのかなどという声もあったかに聞きますが、いやいや、そうではありません。理論の力というのはブームが去ったあと、主唱者が亡くなったあとに本当に真価が問われるものだと思います。私は紹介ではなく、理論をさらに発展させるために、サラモンの言わなかったことまで考えようとしました。サラモンのその先を構想する──それこそ学会の本当のあり方ではないでしょうか。


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