このところ毎年、この時期に、T工業大学に教えにいっています。オムニバス授業の最終回に呼ばれていくのです。
あいては社会工学科の学生さんたちです。社会工学というのは、理系的でもあり文系的でもあるような学科のようです。まちづくりを目指す学生がいるかと思えば、IT企業をめざしたり金融工学をやる人もいるようです。少人数でしたがもの静かな学生が多いように思いました。はっきりいえば、放っておくと、突っ伏して寝てしまうような人たちでもありました。しかたないですね、年度末で忙しい時期の、夕方の2コマ、自分の専門と関係ない授業に3時間もつきあわされるんですから・・・で、こちらは眼を覚まさせようとして、どんどんヒートアップします。講義というよりは、一回限りなのでむしろ演説会のような感じになりますね。講義では、前回の流れを受けて、次第に発展させたり、反論させたり、起承転結をつける必要がありますが、一回かぎりの「講演」的な授業では、まぁ、一種の「演説」になりがちです。演説だと、話すほうとしては、快感になってくるほどしゃべりまくることになります。話しながら、あ、これは良いこと言ったかな、などと、あとで自分でメモにつけたりしますね。「演説」しながらだと、けっこう良いことを思いついたりするんですよね。錯覚かもしれないけれど。


東京工業大学1

東京工業大学2

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