ある朝の朝刊にふたつ並んだこの、一見、何のつながりもない2つには、隠された共通項があるのでは。
そういう観点から先日19日の授業を、組み立ててみました。さて、どんな共通項があるでしょうか。
私の見立ては、「社会の外部」に立つ存在。
高倉健は、若い頃、「昭和残侠伝」「網走番外地」など、社会の「アウト・ロー」(正確にはアウトローの中の正義漢)のヒーローを演じていました。網走「番外地」など文字通り地の果て「社会の外部」。その最底辺にいる男たちの中のヒーローでした。
さて国会議員は、またの名を「ロー・メイカー」。こちらは「社会」の中からのし上がってきて、「国会」という社会の上に君臨して、「社会の法」をつくる存在です。「法」は「社会」そのものだから、これを作る者たちは「社会の外部」にある存在とも言えます。また、解散総選挙ともなれば「議会」の外部に追い出されて、再び「議会」の内部に入ろうともがいて血みどろの闘争を始めるところなんざ、侠客世界と似ていないこともない。
つまり、「社会」の上と下に対照的に存在するとはいえ、「社会」の外部にある存在なところが、共通しているのです・・・
というような話をしたところ、学生たちは、きょとーん、としていました。
そこで、さらに、もっと盛り上がる話を繰り出したのだが・・・。


高倉健12


網走番外地


 

高倉健1

 


 高倉健15


 

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