土曜日の午後、ペール・ラシェーズ墓地に行ってみた。予想をはるかに超えて広大で、彷徨い道に迷った。多くの有名人の墓があるのだが、ほとんど表示もなく、文字はうずもれ、判読しがたい。これは墓地というより、巨大なネクロポリス(死都)ではないか。日本でも、高野山に宿泊した時、奥の院までの道が、お墓ばかりがどこまでも延々とつづき、この世からあの世への道行きのようになっていることに驚いた。パリ市内にも、このような異空間があることに、あらためて仰天した。しかし考えれば、ここは史上名高い1871年の「パリ・コミューン」が終焉したところでもある。あの虐殺を記憶にとどめるためにも、このようなネクロポリスを残しているのかもしれない。


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