私の原点
先日、冬の京都の立命館大学へ行ってきました。加藤周一現代思想研究センターの鷲巣力さんを訪ねて貴重資料を見せてもらうためです。私の社会学者としての原点は、高校生の頃に加藤周一の『羊の歌』を読んで魅了されたことかもしれません。それ以来の愛読者ですが、彼には多くの謎と不思議があります。40年近くもっとも近くにいた鷲巣力さん(元平凡社の編集者)の著作(加藤周一を読む、加藤周一という生き方、加藤周一はいかにして加藤周一になったか等)も読み返しながら、直接お会いして私の疑問を問いかけるのを楽しみにしていました。ところが私の予想をはるかに上回るすごい資料やエピソードの数々で、あっというまに3時間以上がたってしまいました。いくつも謎が氷解しましたが、まだまだお聞きしたいことが残っています。


Share →