ジブリと加藤周一と「日本その心とかたち」
立命館大学加藤周一現代思想研究センターの鷲巣力さんによると晩年の加藤周一は「日本美術史序説」を執筆しようとしていたそうです。でも出来なかった。準備としてNHKの番組「日本その心とかたち」に出演したのだそうですが、いきなりメキシコから日本の縄文土器との類似について語りはじめるのに度肝を抜かれたのを覚えています。この「日本その心とかたち」は10回放映されDVDとなってジブリの学術ライブラリーから出ていました。ジブリと加藤周一の縁は浅からぬものがあったようです。高畑勲監督の『火垂るの墓』について「夕陽妄語」で書いているからです。しかも「一九八八年の思い出三つ」のうちの一つとして。これは高畑さんにとってうれしかったようです。鈴木敏夫さんも交えて加藤周一を招いて勉強会を催したようで、その模様がDVDの特典映像になって残っています。


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