きょうは、ル・キャトーズ・ジュイエ。
フランス革命の日ですね、バスティーユ監獄へと人々が行進していった。
もちろん、この当日に、人びとが「いまからフランス革命が始まるぞ」なんてわくわくしていたはずがない。
「この日は永遠に歴史に刻まれるにちがいない」なんて思ってもいなかったでしょう。
・・・だとしたら、みんな後になってから、「あの日こそが、フランス革命の始まりだったのだ」と分かるというか、歴史の渦中にいては、その歴史的な意味はまったく分からないのか。当事者は、ただひたすら事件の渦中にあっただけなのか。
(ということは、現在の私たちも、現在の歴史的な「イミ」については、まったく分からないということなのか)
いや、そうではあるまい。
そこには、はっきりとは分からないながら、いま・ここの事件だけでない、何か、が立ち上っていたはずだ・・・
というのが、社会学者・大澤真幸の説。
これ、もうすこしたら福岡ユネスコ協会から出版される『〈未来〉との連帯は可能である。しかし、いかなる意味において』で展開された論だ。

 


booklet4_001表紙

booklet4_002帯


Share →