九州大学の年内の授業も残すところあと3回。この3回は、日本の「家族」について考えることにしています。中でもクライマックスは小津安二郎の「東京物語」のエッセンス部分を見てもらって、日本の家族について考えてもらうことです。さて、きょうは「小津安二郎・没後50年 隠された視線 」(BSプレミアム)を編集して20分ほどにして小津安二郎の紹介を行いました。この番組、なかなかの力作で、小津安二郎の「隠された視線」を、赤いヤカンなど、いろいろな観点から探っているのですが、まずは小津安二郎が、日本の家族をどう描いたか。「東京物語」や「秋日和」の映像とともに、吉田喜重の「小津さんは、人間の残酷さを描いた。人間の優しさを描いたんじゃないんですよ」という発言を中心に、学生に見てもらいました。さて反応はどうだったか。毎回、学生に感想を書いてもらっているのですが「東京物語の本篇をぜひみたい」という意見が多く、なかなか好評だったようです。


NHK 小津安二郎


東京物語 (1)


 

Share →