今年の利賀村のSCOTサマーシーズンでは「連続講座」も充実していた。とくに大澤真幸さんは、モーツァルトの「フィガロの結婚」とロッシーニの「セビリアの理髪師」という2人のフィガロを対比させながら「革命の否認・敗戦の否認」へと問題提起し、三島由紀夫の「奇妙なオチ」、説明のつかない自殺の原因を探ってゆき、ついに「手本はギリシア」、現在の閉塞を打破するためにも「憲法九条」をギリシアのように「資本主義や国民国家を突破するために活用する」シュールな提案へとなだれ込む・・・こう書いてみると、講演を聴いていない人には全然理解できないだろうが、聴いていると・・・まさにそのとおり、この方法しかない、と思わせるものだった。


すこっとSCOTサマー 

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