ドイツのバッハの町、ライプツィヒからです。
今年最高の暑さとかで36度だそうです。
ドイツの夏はひんやりしているときいていたのですが、きょうは、ちょっとものすごい暑さです。ひざしの強さも相当なもので、へとへとになってホテルにもどると、なんと、きょうは日曜日だから、レストランも休業で、何もないというのです。えええ。
おまけに東ドイツ(まだ濃厚に東ドイツなので)の日曜日は、もう、スーパーもなにもどんどん6時にしまってしまいます。ホテルのレストランまで日曜は休業ときて、まいってしまいますね。ひあがってしまいます。こまった。
近くをさまようと、こういう時こそ、異邦人たちががんばっています。あいていたのは、トルコ人の経営しているドナーケバブ屋さんです。そこで手作りのドナーケバブをテイクアウト。ヨーロッパで食べ物に困ったときには、アジア系か中東系かですね。ドイツ食より、むしろ、私たちには胃に優しい。
かつてバルセロナに1週間ほど滞在していたときも、安くてうまいので、ドナーケバブをしょっちゅう食べていたのを思い出しました。トルコの人たち、ヨーロッパの中でケバブでがんばっていますね。
きょうは、朝から、バッハがトーマスカントール(楽長)をつとめていたトーマス教会の朝のミサに出席。1時間半ほどのミサですが、えんえんと(まったく理解できないドイツ語で)説教がつづき、なるほど、このように毎週の日曜日に、バッハは、教会で、ミサと説教と音楽とが渾然一体となった生活をつづけていたのだと納得しました。バッハの音楽も、こういう教会の中の生活と切り離せないのですね。
でも、いやはや、みんな、まじめなクリスチャンばかりだと苦しくなりますね。ここライプチヒもキリスト教徒ばかりだったら、周囲が敬虔なルター派ばかりでも息がつまってきますね。バッハも、教会以外でも、コーヒーバウムという喫茶店まえで、公開コンサートをやっていたそうです。世俗曲のコーヒーカンタータがそれです。そ のコーヒー店ににもいってみました。
旧東ドイツも、体制崩壊後、ずいぶんと変化が進んでいますが、まだ変わりきらないところも濃厚に残っています。でも、バッハの頑固さとも似ている気がします。


 バッハが音楽監督をつとめたトーマス教会

トーマス教会内のバッハの墓


Tagged with →  
Share →