パリでは学期末です。土曜日には、日本館で研究会があって、ここに滞在している留学生たちが研究発表をしていました。なるほどこういう研究テーマだったのかと納得。その後、学期末の「お別れパーティ」のようなものがあって日本館以外にも居住している人たちも含めて、50人以上が集まってきたでしょうか。深夜までわいわいがやがや、みんな楽しそうでした。そしてもっとフランス語が上達したい、もっとフランス文化や研究がしたい。それには学寮よりも外にでて、フランス人とふれあいたい、などと語っています。フランス愛というものでしょうか。フランス大好き、パリ最高という人たちが集っているのです。すごいですね。こういう情熱があれば、これからもどんどん伸びていくんでしょうね。ところで、私が滞在しているこの日本館は、戦前の大富豪・バロン薩摩の寄附によって出来たものですが、所有は「パリ大学」なんだそうです。それぞれの国々(の寄付者)がそれぞれの国の留学生のために学寮を作って、それをパリ大学に寄附した。そして、それぞれの国がそれぞれの予算でそれを運営している、というかなり変則的(というかフランスにとって好都合な)仕組みのようですね(詳しくは分かりませんが)。日本館の館長は日本人ですが、パリ大学の所有物である日本館に、日本政府が予算をつぎ込むという形になっている、それが日本の文科省にとってはいかに困難なことであるかと苦労を語っておられました。けれど、これがフランス式、これがパリ大学の力なんでしょうね。


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