パリ国際大学都市の日本館に来ています。月末まで滞在しています。留学生のためのドミトリー施設なので、シャワーもトイレも共用の、机とベッドと(冷蔵庫があるのは助かりますが)がらーんとしたところです。到着当初は、部屋になにもなくて、近くのスーパーにタオルやコップや食料品など買いだしにいったりしました。
でも、ここが、1929年以来、とりわけ戦後の日本のフランスへの留学の入口でありつづけてきた歴史あるところなのです。
高校時代に愛読した加藤周一の『羊の歌』にも、パリに到着してこの日本館に入ったことが、そしてその周辺に優秀な人たちがたくさんいたことが記されています。昨年6月の前回に続いて、この日本館に滞在できるのは、何か、特別なことのようでもあります。
さて、到着早々、日本館の桜はすでに満開をすぎており、散り始めていました。お花見の会が予定されていましたが、すでにほとんど散っていました。例年より早いそうですが、日本よりも北にあるパリのほうが桜が早いなんて、びっくりしてしまいました。


Share →