マカオの続きです。聖ポール天主堂跡は小高い丘の上にあって、まさにポルトガル時代のマカオの中心ににらみをきかせたいたところです。いまや廃墟となっていますが観光客は、まずここをめざします。ふつうなら10分もかからないところ、春節が近くしかも日曜だったためでしょうか。中国人観光客でごったがえしていて人混みに巻き込まれるともうどうしようもありません。大きな波にもまれるようにして30分以上かけてようやく丘の上に到達しました。ここでは、アジアの観光地で感じるような、スリやひったくりなどの危険性を感じません。こういうところにも中国の経済成長を感じます。豊かになるにしたがって、気持ちにも行動にも余裕が出て来るのでしょう。みんな中流に向かって「ナイスになっていく(社会意識論の吉川徹さんの言)」。かつて日本が辿ったように。


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