福岡市総合図書館・映像ホール、シネラでは「日本では初めて、過去最大規模のチェコ映画特集。1930年代から1970年代までの映画史的に重要な作品をセレクト18本中9本が日本初上映作品。」と銘打った上映会が始まっています。さっそく土曜日と日曜日に一本づつ、観ました。チェコの有名な作家ハシェクの「兵士シュヴァイク」シリーズのものと、チェコのヌーヴェルヴァーグの始まりを画するという作品でした。批評は控えますが、じつに興味深い。しかもけっこう観やすい。こういう他では観られない作品から違う世界に触れられるというのはこうしたとんがった映画館ならではですね。昨年もここで、イラン映画、トルコ映画などを観ました。イラン映画は有名な監督のキアロスタミのものでしたが、初めてみると、われわれが普段見ている映画とあまりに違うので、びんくりぎょうてんですよね。トルコ映画なども、あまりの価値観の違いにカルチャーショックを受けました。さて、まだ始まったばかりですが、せっかくの催しに観客はごく少ない。しかも高齢者ばかりといっていい。若者の姿が見えないのは本当にもったいない。大学生にとって福岡にいるということの大きな意味を感じさせてくれる催しなのに。


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