週末の夕方「水爆大怪獣映画!」ゴジラを観る
梅雨空なので日曜午後は映画日びより。『桐島、部活やめるってよ』に続いて『ゴジラ』(1954年の第一作)を見た。
この『ゴジラ』、加藤典洋さんが『さようなら、ゴジラたち ――戦後から遠く離れて』で言及されているので、いちど、見たかったもの。こういうクラシックは、いま、なかなかビデオ店にもないですからね。しかし、やっぱり第一作は勢いがある。
モノクロの、ほとんど夜のシーンの、ゴジラも象徴的に描かれているだけの第一作だけれど、エッセンスは、ほぼ出尽くしている。
水爆実験によって生み出された怪物ゴジラ。なぜか水爆を作った国ではなく、執拗に、日本の、それも東京の中心を襲う。それはなぜか・・・(それが加藤典洋さんのメインテーマだ)。加藤典洋さんの本を読んでいたせいで、もっと直裁に、東京の中心部、靖国神社や皇居を狙うのかとおもいきや、わりと控えめに、東京湾岸をめちゃくちゃにしただけで、国会ですら、破壊しないで終わっている・・・。まるで元寇の時のように、攻撃して、また引き返して、そこをやられた・・・みたいな展開だ。当時は、まだ、靖国神社や皇居には遠慮したのだろうか・・・。それとも制作者がそこを自己認識できていなかったのか・・・謎は残る。
その他にも、ブラックジャックのそっくりさんの「芹沢博士」が出てきたり(手塚治虫が真似たのか・・・)、菅井きんが若い女性政治家として出てきたり、見所は多い。


ゴジラ

ゴジラ

加藤典洋 ゴジラ

加藤典洋 ゴジラ

 

Share →