イベントや講演会を企画・実施した経験のある方々は、みなさん、ご苦労されたことがあると思います。
「せっかく苦労して、こんなに良い企画をして、こんなに良い講演会やイベントの実現にこぎつけたのに、さっぱり人が来てくれない」という経験。とりわけ、若い学生たちに、さっぱりこちらの気持ちが通じないという虚しさ。この徒労感に打ちのめされたことがある方は多いのではないかと思います。
今年の6月に福岡で開いた「香港映画は二度死ぬ」という講演会でもそうでした。アジア映画の面白さ、映画を通じてこの現実を越えていくわくわくするような話。これこそ若い世代、学生たちにぜひ聞いてほしい、という思いも虚しく、学生の姿は、たった一人もありませんでした・・・
この講演会に講師として来てもらった長年の友人にぼやきました。「授業の一環として、学生を連れてくれば良かったかなぁ」と。
この友人は、「学生を無理矢理動員なんかしないほうが良いんだよ。分かる人には分かる。私たちは Happy Few に向けて話すのだから」と慰めてくれました。
このコトバはずしんと心に残りました。でも、そう諦めて良いものか。
今週末のイベントに向けて、また学生はさっぱり集まりそうもないのですが、まだ、心がざわざわと揺れています。


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